外壁塗装の見積りが丁寧だと、工事も丁寧になる3つの理由

外壁塗装の見積りが丁寧だと、工事も丁寧になる3つの理由

この記事では、外壁塗装の成功の鍵を握る「見積り担当者」がどの程度信頼できるのか?を見定めるチェックポイントを3つに絞ってまとめました

「外壁塗装の見積りは3社取りましょう」と言われる理由もここにあります。

ただ、今回の記事は下記のように思っていたら、読む意味が無いかもしれません。

この記事の情報が役に立たない人
  • 外壁塗装の見積りを取ったら、工事内容はどの業者も同じに決まっている
  • 見積りを取る意味は一番安い業者を探すため
  • 職人はどの業者に頼んでも同じように塗る筈だ

しかし、次のように思っていたら役に立つでしょう。

この記事の情報が役に立つ人
  • 外壁塗装の工事内容は業者によって違うから、きちんとした業者に頼みたい
  • 見積りを取る意味は、金額も大事だが信頼できる業者を探すため
  • 職人により技術が違うので、下手な職人や下請け・孫請け業者が来るところには頼みたくない

実際にどこまで見破れるかは分からないのですが、業者ごとの違いが分かるように記事を書きました。

この記事の信頼性と独自性の理由

外壁塗装職人の2代目で、塗装の技術や塗料の知識は全て体験談です。今は年間300棟以上の家を診断する外壁塗装の専門店を経営。記事は全部自分で書いているので、ライターが書いている他の記事とは正反対の「リアルな内容」も多め。(プロフィール

目次

1. 外壁塗装の見積りを丁寧にすると時間が掛かる

外壁塗装の見積りの丁寧さは、そのまま工事の質に比例します。

通常の見積りに必要な時間は2時間です。

しかし「見積もりをする時間」は業者によってまちまちです

外壁塗装の見積り依頼を受けた業者として確認が必要なこと

外壁塗装の見積りを作るには、最低でも下記の3点はきちんと確認する必要があります。

この説明をきちんと行うと、まず30分は掛ります。

  • 工事へのご要望
  • 使う塗料の簡単な説明
  • 見積もり書を作る塗料を決める

外壁塗装の見積りを作るのに必要な外壁や屋根の診断

次に、実際に施工する場所について、下記の確認・チェックを行います。

  • 外壁の種類や状態の確認
  • 不具合や修理・補修の要不要の診断チェック
  • 塗装する場所の確認
  • 面積・数量の計測

この部分も普通に行うと、やはり30分以上は掛かってしまいます。

つまり、外壁塗装の見積りには、急いでも最低1時間は掛かってしまいます。

通常であれば、雑談なども挟みながら行うので平均2時間程度が標準です。

しかし、お客様からよく聞く話では、「見積もりに来たけれど何も聞かれないし15分くらいササッと見て帰っちゃったわよ」という業者さんが結構いるらしいです。

中には5分で帰ったという場合もあり、時間にして20倍以上の差が出る場合も珍しくありません。

外壁塗装の見積りに時間を掛けると、工事が丁寧な理由

「見積りが丁寧だと工事も丁寧」というのは「見積りが適当だと、工事も適当」という事になります。

見積り自体が手抜きであれば、工事も手抜きになってしまいます。

ですから、丁寧な工事をする業者を探すなら、見積りを丁寧にする業者を探す必要があります。

2. 外壁塗装の見積り診断が適切だと、工事も適切に行える

外壁塗装の見積りの診断では、見積りに来た人が全員違ったことを言う・・・

不思議ですが、これは本当に良くある話です。

見積り担当者がどんな事について意見やアドバイスを言うのかは次の2点が主なポイントです。

  • お勧めの塗料
  • 工事の方法

お勧めの塗料

塗料については、その会社の営業的に一番儲かる塗料を勧める傾向にあります。

また、「長持ちする塗料=良い塗料」というロジックで一般の方を言いくるめる傾向にあるようです。

儲かる塗料は業者によって違いますから、お勧めの塗料もまちまちになります。

長持ちする」という事は、今回の工事費が割高でも「長い目で見ればお得」なので、高額な工事を勧めるセールスポイントにもなりますね。

高額な塗料=手抜きが多い

しかし、ひどい話ですが割高な工事を勧める業者の方も工事は手抜き工事になりがちです。

ですから残念な事に、長持ちする塗料も長持ちしません。

特に手抜きをになるのが、屋根廻りの見えない部分です。

丁寧な業者=現実的な寿命の塗料

逆に、真面目な業者ほど「長持ちする塗料」を勧めません

適切な間隔で適切な塗装工事を行うのが建物にとって最善なのは当たり前だからです。

手抜き工事は証明出来ますが、工事の技術力や丁寧さは証明しようが無く分かりにくいものですからね。
これが、よくある「業者により言うことが全然違う」の1つの実例です。

工事の方法

他には「補修工事の方法」や「ヒビ割れに対する処理の方法」もよく話題に登ります。

甘いことを言っている人を信じるか、厳しいことを言っている人を信じるか、簡単なようで難しいものです。

方法について出来る事と出来ない事が分からないと、下請けの職人に手抜きをされても管理が出来ません。

外壁塗装工事で出来ないことについては下記の記事に詳しくまとめてあります。

外壁塗装の見積り診断が「適切かどうか」は比較するしかない

「外壁塗装の見積り診断が適切であれば、工事も適切に行える」のですが、診断の結果がイマイチなのか、適切なのかは分かりにくい筈です。

長い記事ですが、適切な見積りの取り方を書いた記事があるので、参考にしてもらえればと思います。

3. 外壁塗装の見積りで、屋根の塗装も頼んだのに、屋根に登って確認しない業者がいる

ウソのような話ですが、見積りに来るのにハシゴを持って来ない(車に積んでいない)業者がいます

また、積んでいても屋根を見ない業者が半数以上のようです。

確かにハシゴで屋根に登っていくのは危ないので、安全管理を徹底すれば「会社としては」止めざるを得ません。

しかしそれは、板前さんに「包丁が危ない」と言うのに似ている気がします。

ハシゴで屋根に登るのに視覚や免許があれば良いのかも(!?)しれませんが、見積りをするのに対象物を見もしないのでは「見積り」では無く、「見たつもり」という駄洒落になってしまいます

まとめ

見積もりは工事の大切な設計図ですから、簡単には済ませられません。

見通しが甘ければ、工事全体がガタガタになってしまいます。

通常、「見積もりは無料」で行いますが、実際はその後の工事自体より難しく知識と経験が必要な仕事ですので、雑な見積もりの場合は雑な工事しか出来ないので注意しましょう。


最後まで読んでいただきありがとうございます。

この記事では下記の点についてまとめてみました。

この記事の内容が腑に落ちて早めに今の悩みが解決すると嬉しいです。

興味がありましたら、他の【見積りと価格【業者選び】】関連の記事も読んで頂けると有りがたいです。

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この記事を書いた人

塗装職人の2代目・職人15年・外装会社経営15年。塗料や塗装の知識・業者選び等…正しい情報を分かりやすく発信します。このサイトの目標は「誰もが適切な診断と良い工事が出来るようになる事」

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