築10年以内のFRP防水が剥がれる原因は、全て新築時の施工不良

3 min 391 views
防水が剥がれる原因は、全て新築時の施工不良

この記事では、バルコニー・ベランダのFRPが剥がれている原因が、全て施工不良だという事についての解説です。

FRP防水の表面が剥がれていた時は、下記の3パターンの剥がれ方があります。
それぞれの原因が違いますです。

FRPの剥がれのパターン
  1. 剥がれている下が【黒】【茶色】【キツネ色】に見える場合(別の記事があります)
  2. 剥がれている下にも同じ色(グレー)が見える場合(この記事の内容)
  3. 剥がれが大きかったり沢山ある場合(別の記事があります)

この記事では、この剥がれの原因を解説します。

防水層の剥がれの保証についてこちらでは相談に乗る事が出来ません。
個別に建設会社へお問い合わせ下さい。

剥がれの原因は施工不良

今のバルコニーの床表面はなぜ剥がれてしまうのでしょうか?

FRP防水の場合、塗装が剥がれる原因は3つです

どんな施工不良かと言うと…

FRP防水が剥がれる3つの原因
  • 現場監督のミス
  • 現場施工のミス
  • 設計士のミス

原因を順に1つ1つ解説します。

新築時の施工不良による剥がれ

現場監督の失敗

悩む現場監督

現場監督さんの中には、材料の使用方法を守らないように指示を出す人がいます。

例えば塗装の乾燥間隔は「カタログ記載の時間を空けるように」というのは有名ですね。
これに似ていて逆の場合があります。

FRP防水でも塗装でも、各工事の間隔は「時間を空け過ぎないように」とカタログに書いてあります。

FRP防水の場合だと、下地を始めたら最後の上塗りトップコートまでを連続で行わないといけません。

時間を空け過ぎてはいけない理由は、剥がれる恐れがあるからです。

タフシール防水工法の工程例

現場監督の間違った指示

塗っちゃダメです!の指示を出す女性

しかし、現場監督の中にはこの事を知らず、防水屋さんに最後の上塗りトップコートは塗らないようにという指示を出す事があります。

防水工事は比較的最初に行うので完成までに汚れてしまうから、という理由です。

気持ちは分かりますが、その期間はカタログ上の使用方法を完全に破ってしまいます。

しかも、その間の防水下地は色々な職人が汚して行くわけで、増々剥がれやすくなってしまうのです。

(ちなみに、防水屋さんがその旨現場監督に伝えても聞いてくれるハズが無いでしょう)

こうして、とても密着力の悪くなってしまったFRP防水の下地に上塗りを塗らなければいけないハメになります。

建物が完成する前に、後で剥がれてしまうのが確実なFRP防水は、こうして出来上がります。

現場施工のミス

汚れた床

新築引き渡し前に、なぜか再塗装をする場合があります。
新築工事で再塗装をするのはそもそもおかしなことですが、おかしなことをするから施工不良になります。

なぜ新築引き渡し前に塗装をしなければならなのでしょう?

これは先程の監督が過去に経験した事かもしれません。
綺麗に塗り終わったバルコニーFRP防水を職人の誰かが汚してしまうのです。

この場合は防水屋さんが再塗装を行う時に、特に丁寧に工事をすれば剥がれずに済みます
ただし、再施工の費用がその分適切に支払われるかというと、予算外の工事なので期待は出来ません。

そうなると「取り敢えず見栄えだけ良くする工事」になります。

特に丁寧に工事をするというのは、「特に念入りに表面をガサガサ・凸凹にする事(電動グラインダーによる目荒らし工事を丁寧に全面行う事)です。

電動グラインダーによる目荒らし工事

電動グラインダーによるサンディング

しかし、その工事を行うのは結構大変で、予算が無いのに手間もかかります。
また、綺麗に仕上げた防水面をわざわざ壊すようにグラインダーで削るのです。気分も良い筈ありません

さらに、削るとホコリがものすごく出ます
新築の綺麗な現場でそんなにホコリを出したら、余計な部分に汚れが積もってしまいます。

もしかしたら現場監督が「ホコリを出して削る事」を禁止している可能性もあります。

建物が完成する前に、後で剥がれてしまうのが確実なFRP防水は、こうして出来上がります。

設計士のミス

Design change drawing

FRP防水工事は、新築工事では比較的最初の方の工事になります。
防水をしておかなければ室内部分がビショビショになってしまうからです。

問題になる場所は、サッシ窓・バルコニーへの出入り口です。
ここの設計・位置の変更があると、防水もやり直しになり、工事したばかりの「ツルツル面」に塗装をする事になります。

防水工事が終わった後で設計変更になれば、防水はやり直しです。
そうなると、上記と同じ不完全な工事になる可能性も出てしまういます。

そして、防水工事が終わった後で設計が変更になる事はそんなに珍しい事ではありません。

設計士さんの言う事には現場監督も逆らえませんから、仕方がないのです。

まとめ

最後まで読んでいただきありがとうございます。

この記事では下記の点についてまとめてみました。

この記事の内容が腑に落ちて早めに今の悩みが解決すると嬉しいです。

興味がありましたら、他の【FRP防水】関連の記事も読んで頂けると有りがたいです。

高橋良一

高橋良一

外壁塗装の専門家

塗装職人の2代目・職人15年・外装会社経営15年。塗料や塗装の知識・業者選び等…正しい情報を分かりやすく発信します。このサイトの目標は「誰もが適切な診断と良い工事が出来るようになる事」

FOLLOW

カテゴリー:
関連記事