昭和の外壁塗装は強溶剤のアクリルエナメル
昭和の頃は強溶剤系の塗料で外壁塗装を塗っていて、その当時の外壁塗装は今よりもずっと臭かったものです。
当時は外壁塗装といえば吹き付けタイルが全盛で、外壁塗装の塗料は強溶剤のアクリルエナメル塗料でした。
外壁塗装の強溶剤塗料が使えなくなった
しかし、ある時期から急に強溶剤塗料が使われなくなりました。
使われなくなった、と言うより「使えなくなった」と言った方が良いでしょう。
その時期とは、平成6年(1994年)6月。
松本サリン事件から始まるオウム真理教が起こし続けていた連続異臭騒ぎが原因です。
外壁塗装をしなくなった理由はオウム真理教
当時、テレビのワイドショーでは謎の異臭騒ぎに沸いていました。
そしてまだ異臭の原因や犯人何が臭っているのかが分からなかったので、少しでも臭いがすると110番通報をする(している)といった報道も耳に入って来るように。
都内の外壁塗装業者の間では「外壁塗装で臭いをさせると、近隣から110番通報される恐れが出ました。
しばらくしてその犯人がオウム真理教だと分かるまでの1年間で、我々業者の間では「もう、この臭いペンキでは外壁を塗れない」という空気になり、水性塗料で外壁を塗るようになっていったのです。
オウム事件が終わった後
意外と塗料の切り替えはスムーズに行き、オウム事件が終息した後も強溶剤塗料に戻る事はありませんでした。
そして、手抜き塗料へ
この時、強溶剤塗料が絶滅したことがきっかけで、外壁用塗料は一気に水性塗料へとシフトしました。
それは、結果的に良かったのかもしれませんが、今度はリフォームブームと相まって悪影響を生み出すキッカケになっていきます。