外壁塗装をする時に、にこのような疑問や要望がある方も多いものです。
確かに「テカテカ・ピカピカ」した感じが好ましくないのはよく分かります。
塗料には艶が選べるものもありますので「艶を落として塗りたい」要望には応える事が出来ますが、艶を落とすと性能が落ちます。
外壁塗料を艶消しに出来ますか?
多くの外壁塗装用の塗料には艶の選択肢が幾つかあります。
ですから「塗料の艶を落として塗りたい」という要望には応える事が出来ます。
ただし、どの塗料も100%艶が無い全艶消しに出来る訳では無い事と、艶を落とすと性能が落ちる事に注意が必要です。
塗料の基本は艶有り
外壁塗装をする時の塗料の基本的な選択肢には「艶の有る・無し」というのはあまり考慮されません。
それはなぜかと言うと、塗料は基本的に艶有りだからです。
艶を落とすと「寿命が短くなる」デメリットがある
艶を落とす場合は寿命が短くなるというデメリットが有ります。
艶を落とすとなると、塗料の中身に艶消し添加剤を10%~15%も入れなければなりません。
これは、美観を優先するために、塗料の性質を変える異物を入れるという事です。
塗料は「艶有り」の状態で100%の機能が発揮出来るように作られています。
それを「わざわざ余計な成分を入れる」のです。
本来発揮したい性能が出せる筈がありません。
その【艶を落とす事】と【寿命が短くなる事】は、下記の3つの問題を考える必要があります。
- ピカピカ感を無くすか・寿命を減らすか?
- 性能が落ちるのはどのくらい?
- 艶をちょっとだけ落とす?
解説していきます。
ピカピカ感を無くすか・寿命を減らすか?
ちなみに個人的な体感ですが、現在の都内の新築分譲(モルタル外壁)は100%艶消し外壁です。
(艶消し外壁=ジョリパット/ベルアート/リシン吹き付け等の艶消し外装材を使った仕上げのこと)
また、上記にサイディング外壁は除きますが、ほとんどのサイディング外壁は工場塗装の時点で半艶仕上げの塗装で出荷されています。
つまり、新築でピカピカの艶有り外壁にする場合は、モルタル外壁で艶有り塗装仕上げを選ぶ必要があり、それはかなりレアケースになります。
性能が落ちるのはどのくらい?
そうしてせっかく決めた塗料の艶を気軽に落としてしまい、後で寿命が短くなることを知ったらショックですよね。
艶を落とす選択をするにしても、どのくらい性能や寿命が落ちるか?が分からなければ決められません。
性能が落ちるのは、艶有り塗料を全艶消しにした場合、30%程度性能が落ちるでしょう。
これは、添加剤の分量が塗料全体の15%になると思われるからです。
よく、手抜きの手口で「水増しをする」と言いますが、添加剤は塗料の成分としては何ら意味が無いものです。
つまり油性でも水性でも「水増し」している事になります。
艶をちょっとだけ落とす?
外壁塗装で「ピカピカさせたくない」という時に、ちょっとだけ艶を落とすために7分艶にするのは意味がありません。
「ピカピカ感が無いように塗れたね!」と言えるのは、最低でも5分艶までは落とさないとダメです。
「艶と寿命」問題を解決する方法
ポイントは以下の4つです
- 艶が落ち着くのを待つ
- 色を白くする
- 塗料のグレードを上げる
- 次回の外壁塗装の予定時期を見直す
たったの4つを抑えたらOKです。
簡単なので、順番にみていきましょう。
艶はずっとは続かない
また、どのくらいで艶が落ちていくのか?については、3年程度でテカテカ感は無くなって、艶は有っても程よい感じになると思います。
艶以外のピカピカ感を増す要素
濃い色は、反射の光との差が良く目立つようになります。
また、同じ塗料を塗っても日差しの当たり方や壁の凹凸模様の違いによって、テカテカの見え方も変わってきます。
塗料の基本性能を上げる
ですから、もしも艶調整をしてピカピカしない外壁で塗りたい場合は、次回の塗り替え目標年数の1.3倍の塗料を選べばよいのです。
外壁塗装の寿命を見直す
上記の逆の発想ですが、寿命の低下に対する対応が可能になります。
まとめ
最後まで読んでいただきありがとうございます。
この記事では下記の点についてまとめてみました。
この記事の内容が腑に落ちて早めに今の悩みが解決すると嬉しいです。
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