ジョリパット外壁とは?メリット・デメリット・模様の実例を解説

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ジョリパット外壁

都内の戸建住宅の外壁で、一番多く採用されている外壁がジョリパットです。

全国的にはサイディング外壁が8割を超えると言われていますが、都内近郊の建て売り住宅ではこの【モルタル下地のジョリパット仕上げ】という外壁仕様がほとんどです。

(注文住宅ではコスト面が重視されますが、建て売り住宅の場合は「売れるか・売れないか」が最も重要です)

この記事ではジョリパット外壁の特徴をメリット・デメリットを交えて解説します。

「ジョリパット」とは?

モルタル外壁の仕上げ塗り材で現在最も多く使われているのが「ジョリパット外壁」です。

「ジョリパット」というのは一般名称やカテゴリー的に使われることもありますが、実際はアイカ工業のジョリパットと言う製品です。

このカテゴリーの外壁材の元祖がジョリパットなので一般名称的に「ジョリパット」と呼ばれています。

ジョリパットは、吹き付けの他、刷毛やローラーで模様付けすることができ、通常は新築時に使用する材料です。

ジョリパットと同様の塗材には「エスケー化研のベルアート」や「菊水化学のグラナダ」などがあります)

ジョリパットの概要

ジョリパットはアイカ工業が1975年に【フランスのセジュコール社】から技術導入を受けて開発しました。
主成分をアクリル樹脂とする水系の装飾仕上げ塗材です。

「仕上げ塗材」というのは【液状の塗料】と【固形の骨材】を混ぜたものなので、いわゆる「塗料・ペンキ」とは違います。

ジョリパット外壁の見た目上の特徴

ジョリパットの大きな3つの特徴は

  • 艶が無いこと
  • 多くの風合いやパターンが可能なこと
  • 高級感があること

そのため玄関廻りや外壁の角などにアクセントとして使われたり、ジョリパットの違うパターンを組み合わせて外壁をデザインすることも多いです。

デザインパターンは100種類を超えてしまうので、これが「ジョリパット外壁です」と示しにくいのも特徴です。
下記写真を参考にご自宅の外壁と似たものがあるかご確認ください。

ジョリパット外壁
校倉(あぜくら)
ジョリパット外壁
アヤメランダムカット
ジョリパット外壁
ブロックダム
ジョリパット エンシェントブリック柄
エンシェントブリック

ジョリパット外壁
グラス押さえ
ジョリパット外壁
ワイルドランダム
ジョリパット ゲラーデ外壁
ゲラーデ
ジョリパット外壁 ロック柄
ロック

ジョリパットの性能

ジョリパットの性能としては下記の点が挙げられます。

  • 防汚性(汚れにくい)
  • 耐クラック性(ヒビ割れしにくい)
  • 耐候性(寿命が長い)
  • 防火性

では、それぞれについて詳しく解説をしていきます。

ジョリパットは汚れにくい?

ジョリパットの評判として「汚れやすい」という記載やうわさがありますが、事実ではありません。

ジョリパットは、どちらかと言えば「汚れにくい」と言えます。

汚れやすいのは「リシン吹き付け外壁」であって、ジョリパット外壁ではありません。

下記画像がそれを証明するものです。
外壁がジョリパットとリシン吹き付けの2種類になっている場合です。

外壁の北面にリシン吹き付け面とジョリパット面があるのですが、汚れかた(コケが発生している)の状態が著しく違い、ジョリパット面にはほとんどコケ汚れがありません。

リシンとジョリパットの汚れ方の違い
リシンとジョリパットの汚れ方の違い

ジョリパット外壁が汚れやすい場合

とは言えジョリパット外壁が汚れないとも言えません。

よく言われる「ジョリパット外壁が汚れやすい」と言われる原因は、下記のような建て方の場合にジョリパット外壁が採用されることが多いためです。

ジョリパットがヒビ割れに強い理由

ジョリパットのヒビ割れ耐性について詳しく解説をすると「厚みを付けるパターンはヒビ割れへの耐性が高い」と言えます。

ジョリパットは基本的にモルタル外壁が出来上った上に、さらに厚みを付けて塗る材料です。

ですからジョリパットを厚塗りすればするほどヒビ割れがしにくくなるのです

ヒビ割れに強いジョリパット外壁の例

下記画像のようなジョリパット外壁は、ヒビ割れに強い部類です。

これも上記同様で、ヒビ割れに比較的弱いのはリシン吹き付け外壁になります。

※基本的に外壁塗装でヒビ割れを防ごうとするのはナンセンスな話です。
外壁のヒビ割れを防ぐのは、塗装前の下地(地盤・設計・柱の構成・筋交い・構造材へのビスの数・モルタルの厚み、など)の仕事です。

ポイントは凹凸の厚みです。
どの外壁塗材でも凹凸があれば、凹んだ部分の厚みが少ないのは当然です。

ですから、凹凸の高低差があれば凸部の厚みが確保されている証拠になります。

下記のように凹み部分が全体的に少なく、さらに凹凸の高低差が3ミリ程度あれば、充分にジョリパットで厚みが付いていると言えます。

ヒビ割れに強いジョリパット外壁
ヒビ割れに強いジョリパット外壁

ジョリパット外壁で、ヒビ割れしやすい場合

下記のようにジョリパットが薄くしか付いていない場合にには、ヒビ割れへの抵抗力がほとんど無い外壁になります。

  • ジョリパットのパターンで、薄塗り型のもの
  • 厚く塗るべきジョリパットパターンにも関わらず、薄くしか塗られていない

ジョリパット外壁のメリット

上記を踏まえて、ジョリパット外壁のメリットをまとめてみます。

ジョリパット外壁のメリット

ジョリパット外壁のメリットは何といっても下記の「風合い」が醸し出す高級感です

  • 塗り壁調の風合い
  • 艶消しの落ち着いた外観
  • 100以上のパターンによるオリジナル性
  • 手作業による手間の掛ったパターン作り

さらに、一定の条件下では下記の長寿命性も発揮します

  • 汚れが目立たない(全体的にボンヤリ汚れていく)
  • チョーキング劣化が起きない
  • 艶が最初からないので艶落ちしない
  • 色落ちが目立たない
  • 厚みを付けて塗ればヒビ割れが入りにくくなる
  • リシン外壁と比較すればコケの発生は著しく少ない

ジョリパット外壁のデメリット

ジョリパット外壁のデメリットもきちんと理解しておいた方が良いのでまとめてみます。

ジョリパット外壁のデメリット

ジョリパット外壁のデメリットは、汚れ・ヒビ割れです

  • 汚れはリシン外壁と比較すると軽い
  • 艶あり外壁と比較すると汚れるケースもある

ただし、窓廻りの下に流れる雨水汚れに関しては同程度の汚れはどちらにしても防ぐことができません。

まとめ

最後まで読んでいただきありがとうございます。

この記事では下記の点についてまとめてみました。

この記事の内容が腑に落ちて早めに今の悩みが解決すると嬉しいです。

高橋良一

高橋良一

外壁塗装の専門家

塗装職人の2代目・職人15年・外装会社経営15年。塗料や塗装の知識・業者選び等…正しい情報を分かりやすく発信します。このサイトの目標は「誰もが適切な診断と良い工事が出来るようになる事」

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