ジョリパットのコテ仕上げテクニック!パターンや塗り方を紹介

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ジョリパットは自由度が高く、コテ仕上げだけでもさまざまなデザインを表現できます。

職人によって仕上がりの差が生じやすく、とくにコテ仕上げは高度なテクニックが必要です。

そこでこの記事では、ジョリパットのコテ仕上げを中心に人気のあるパターンの仕上がり画像や、塗り方のコツを紹介します。

外壁や内壁をジョリパットで仕上げたいと考えている人や、どんなデザインにしようか迷っている人に役立つ内容なので、ぜひ参考にしてみてください。

目次

ジョリパットのコテ仕上げパターン種類の画像と塗り方のコツ

ジョリパット コテ仕上げ

ジョリパットのデザインパターンは約100種類あり、金鏝の使い方によって異なる印象に仕上がります。

まずは、人気のあるコテ仕上げパターン画像や塗り方のコツを確認してみましょう。

金鏝仕上げの基本!「ワイルドランダム」の塗り方

金鏝を使用するパターンでよく見られるのが、「ワイルドランダム」で、剣先コテでヨーロッパ風の柔らかい波を凹凸で表現するのが特徴です。

施工の手順
  1. ローラー刷毛かスプレーガンでシーラーを塗布
  2. (3時間以上経ってから)金鏝で主材の下塗り
  3. 乾燥後に金鏝で主材の配り塗り
  4. 剣先コテでパターン付け

パターン付けのコツは、配り塗りをしてから5分以内におこなうことです。これ以上時間が経つと固まってしまうので注意しましょう。

波の形をうまく表現できるように、扇形にしてパターンをランダムに付けていきます。

剣先コテを使用する際に、左先端に力を入れて剣先部分に厚みが出るようにするのがポイントです。

ランダムなコテ押えがコツ!「アールテスタ」の塗り方

「アールテスタ」は独特のランダムな凹凸が特徴で、コテ押さえの加減が難しそうなパターンです。

ボリューム感のある仕上がりで、金鏝塗りらしい重厚感を感じさせてくれます。

https://twitter.com/Win66907590/status/1514217812780523529
施工の手順
  1. ローラー刷毛かスプレーガンでシーラーを塗布
  2. (3時間以上経ってから)金鏝で主材の下塗り
  3. 乾燥後に金鏝で主材の配り塗り
  4. 剣先コテでパターン付け

配り塗りをしてから5分以内に、剣先コテでランダムな凹凸パターンを付けていきます。

点付けしていくとキレイな模様が出やすいですが、あまり大げさな段差にならないように気をつけてみてください。

力加減が難しい印象を受けますが、あまりやり過ぎないのがコツです。

内装専用「珪藻土風フラット仕上げ」の塗り方

ジョリパットは外壁用だけでなく、内装専用のシリーズもあります。

内装専用の「珪藻土風フラット仕上げ」も、金鏝を使用するパターンです。

施工の手順
  1. ローラー刷毛かスプレーガンでシーラーを塗布
  2. (3時間以上経ってから)金鏝で主材の下塗り
  3. 乾燥後に金鏝で主材の配り塗り
  4. スチロールゴテでパターン付け
  5. 仕上げゴテで押さえ

パターン付けの際には、スチロールゴテを円のように動かしてランダムにパターンを作ってください。

配り塗りの量が多いと転がりにくくなるため、厚塗りになりすぎないように気をつけるのがポイントです。

仕上げの押さえは、コテムラが消えるように平らで円のように動かしながら押さえます。

なお、完全にフラットに仕上げることはできないので注意しましょう。

このようにコテ仕上げのパターンはいろいろありますが、違ったパターンの特徴も覚えておくと良いです。

ジョリパットのコテ仕上げ以外の施工方法

ジョリパット コテ仕上げ

さまざまなパターンの種類があるジョリパットは、コテ以外の道具を組み合わせて仕上げる方法もあります。

ここでは、主なパターンからローラー刷毛やスプレーガン、サンダーなどを使用する方法を確認してみましょう。

ローラーパターン「アンティークストーン」の塗り方とコツ

ローラー刷毛を使用する「アンティークストーン」は、掻き落とし調(※「荒らしもの」の一種で、表面を掻き取って表現する方法)を再現するパターンです。

施工の手順
  1. ローラー刷毛かスプレーガンでシーラーを塗布
  2. (3時間以上経ってから)金鏝で主材の下塗り
  3. 乾燥後に金鏝で主材の配り塗り
  4. 専用ローラー、シートでパターン付け
  5. 短毛ローラーでトップコート

金鏝で平らに上塗りをする際には塗布量が少ないとキレイなパターンを表現できないため、3.5kg/㎡の規定塗布量を守ってください。

5分以内に専用ローラーで転写液をしっかり塗って、ランダムに転がしてパターン付けをおこないます。

規則的なパターンにならないよう、縦・横・斜めとランダムに転がすのがポイントです。

上塗りが乾燥してからトップコートを塗る際には、下地パターンの方向に沿うことと、余分に付きすぎないように気をつけましょう。

吹付+コテパターン「ミーティア」の塗り方とコツ

吹付の後にコテで仕上げるパターンの「ミーティア」は、「メテオ=隕石」を意味しており、岩っぽい巣穴が特徴です。

施工の手順
  1. ローラー刷毛かスプレーガンでシーラーを塗布
  2. リシンガンで下吹き
  3. 乾燥後にタイルガンで上吹き
  4. 金鏝でパターン付け

タイルガンで上吹きする際には、小粒状に散らしながら吹き付けるのがポイントです。

あまり詰め過ぎると金鏝でパターン付けする際に平らになって、キレイな仕上がりにならないため注意しましょう。

上吹き後追いかけ5分以内にパターンを付ける際には、ランダムに軽く押さえながら横に動かしてください

石が動かないように気をつけることと、足りない場合は追い吹きをして調整しましょう。

コテ+サンダー仕上げ「サンディング」の塗り方とコツ

コテで塗ってからサンダーで削って仕上げる「サンディング」は、打ちっぱなしのコンクリートをイメージした無骨な印象ながらもシンプルで落ち着いた雰囲気を楽しめます。

https://twitter.com/koococco2227/status/1483822580452958208
施工の手順
  1. ローラー刷毛かスプレーガンでシーラーを塗布
  2. 金鏝で主材を下塗り
  3. 乾燥後に金鏝で配り塗り
  4. 乾燥後にオービルサンダー(#60)で研磨
  5. 粉を落として水拭きする

下塗りと上塗りは、どちらも厚くならないように薄めに塗るのがポイントです。

ランダムにコテを動かしながら、コテ波が残らないように平らに下地を調整していきましょう。

上塗り後の乾燥時間は夏4時間程度、冬12時間程度を目安にして、オービルサンダーで仕上げていきます。

ディスクサンダーで削ることもできますが、加減が難しく削りすぎて失敗しやすいため、慣れない人はオービルサンダーを使用してください。

適度なムラを残して、平らになりすぎないようにするのがコツです。

このように、ジョリパットは仕上げ方によってさまざまなパターンがあります。

豊富な種類からどのような選び方をしたら良いのかについても確認しておきましょう。

豊富な種類のあるジョリパットの選び方

ジョリパット コテ仕上げ

ジョリパットはカラーバリエーションが140種類以上、パターンは100種類以上と豊富なのが特徴です。

たくさんのデザインから理想のパターンを選ぶ際に気をつけておきたいポイントを紹介します。

目的と好みに応じてカタログから選ぶのがおすすめ

まずは、ジョリパットを使用する目的が外装・内装・改修によって種類が絞られます。

外装

種類特徴
JQ-500
JQ-620
ジョリパット∞
ジョリパットネオ∞
ハイグレードタイプ
汚れに強く、耐候性が高い
JP-100ジョリパットアルファスタンダードタイプ
汚れに強い、豊富な色とパターン
JQ-650
JQ-700
ジョリパットネオヒビ割れ防止、汚れに強い
JPW-100
JQW-650
ジョリパットノンフリーズ
ジョリパットネオノンフリーズ
寒冷地施工対応
JWC-25
JWC-55
JWC-70X
ジョリコート低コストの吹付タイプ

内装

種類特徴
JP-100ジョリパットアルファスタンダードタイプ
豊富な色とパターン
JP-200ジョリパット不燃不燃認定取得
JQ-20
JQ-55
ジョリパットシルキーパレット手触りがソフトなスタンダードタイプ
ホルムアルデヒドを吸着・分解する高機能タイプ
SOD0ジョリパット爽土天然土壁の質感と色合い
ZEROジョリパットゼロ光や透明感を演出できる

改修

種類特徴
JQ-800
JQ-810
JQ-820
ジョリパットフレッシュ
ジョリパットフレッシュクール
ジョリパットフレッシュ∞
改修専用トップコート
ローラーで簡単に色を変更できる

外壁に使いたくて、ヒビ割れしにくいのが良い!

このような場合におすすめなのが、「ジョリパットネオ」になります。

「ジョリパットネオ」で採用できるパターンはJQ-650が81種類、JQ-700が9種類から選べます。

ただし今回紹介したパターンのなかで、「サンディング」は選択できません。

目的によってジョリパットの種類を決めると選択できるパターンが絞られてくるので、あとはお好みのパターンを選ぶと良いでしょう。

施工は高度な技術をもつ業者に相談する

ジョリパットの施工を業者に依頼する際には、複数の業者に相談をして見積もりも作ってもらうことをおすすめします。

単純に工事費用が安いところが良いと決めるのではなく、実績が多くて技術力が高い職人さんにお任せできるかを確認することが大切です。

ジョリパットの施工は職人さんによって仕上がりが異なり、とくにコテ仕上げは個性が出やすいため、思っていた仕上がりと違うことになりかねません。

「このような仕上がりにしたい」とイメージを伝え、しっかり再現できるか確認したうえで、見積もり費用も考慮して工事をお任せできる業者を選びましょう。

ジョリパットはコテ仕上げ以外も種類が豊富!

ジョリパットはコテ仕上げだけでもさまざまなパターンがあり、ローラー刷毛や吹付タイプなども組み合わせるとさらにバリエーションが広がります。

それぞれのパターンを再現するためには、正しい施工方法を守ることが大切です。とくに上塗り後にパターン付けをする際には、追いかけ5分以内が基本なので時間配分に気をつけましょう。

どんなパターンにしたら良いか迷ったときは、ジョリパットを施工する目的を決めると選択できるパターンが絞られるので、あとはお好みでデザインを選ぶだけです。

プロの業者に施工してもらう際には、必ず複数の業者に相談してから信頼できる職人さんにお任せすることをおすすめします。

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この記事を書いた人

高橋良一のアバター 高橋良一 花まるリフォーム株式会社代表

塗装職人の2代目・職人15年・外装会社経営20年。塗料や塗装の知識・業者選び等…正しい情報を分かりやすく発信します。このサイトの目標は「誰もが適切な診断と良い工事が出来るようになる事」

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