この記事を読んでおけば、そんなもったいない後悔をする事が無くなります。
足場が無くなってからでは遅いですから、外壁塗装の足場が建つ前にこの事を知ってしっかりと準備を整えておきましょう。
屋根の雪止めの設置・追加
雪止めが付いていない屋根に塗装をすると、雪が降った後でその雪が勢いよく滑りやすくなります。
それぞれの家の状況や条件によって雪の滑りやすさは違いますし、雪の量や質によっても落ちる・落ちないが変わってしまいます。
ただ、今までザラザラだった屋根の表面が塗装をしてツルツルになる塗料を塗れば、少なくとも塗る前よりは滑りやすくなる事に変わりはありません。
雪止め追加は屋根の上の工事ですから、当然足場が必要になるでしょう。
雪止めが無い屋根の塗装をする場合には、まず雪止めを追加した方が良いのかどうかを業者に確認した方が良いでしょう。
雪止めを強化する「雪止めアングル材」の取付け
雪止めと似ていますが、雪止めがあっても屋根を塗装すると雪が滑りやすくなってしまいます。
そこで、雪止めを強化するために付けるのが「雪止めアングル」。
簡単に言うと、チョンチョンと点状に付いている雪止めを連結させて一直線に繋いでしまうのです。
当然、雪が落ちようとした時の止める力が何倍にもなります。
雪止めがあっても落雪が心配な場合には効果が期待出来ます。
雪止めアングルの追加は屋根の上の工事ですから、当然足場が必要になります。
雪止め同様に、雪止めアングルを追加した方が良いのかどうかは業者に相談してみると良いでしょう。
不用なアンテナの撤去・交換
地上デジタル放送(地デジ)になった時に、地デジアンテナを付けて見るようにしたと思います。
その時に既存のアナログアンテナの柱に地デジアンテナを付けた場合、もう要らなくなった大きなアナログアンテナが残ったまま10年以上年(20年以上?)経過しています。
その大きくて不要なアンテナはどんどん劣化していくばかりです。
どうなってしまうかというと、自然に折れなくても、鳥や台風の時に1本ずつ折れて落ちて行きます。
アンテナの撤去工事は屋根の上の工事ですから、当然足場が必要になります。
屋根の上に今後絶対使う事が無く、大きくて落ちて行くのを待つばかりなアナログアンテナを放置しておくのはお勧めできませんので、出来る限り撤去する事をお勧めします。
雨どいのゴミ掃除
親切な塗装職人だと雨どいのゴミ掃除もついでにしてくれることが多いとは思いますが、下記のような場合はそこまでしてくれないでしょう。
- 気が利かない職人が担当している場合
- 経験の少ない職人が担当している場合
- 工事の予算が少ない下請けが担当している場合
また「有料です」と言われても仕方ないかもしれないので、見積りの時に「サービスしてくれますか?」など、確認をしてみると良いでしょう。
雨どいの落ち葉除けネットの取付け
雨どいに落ち葉やゴミが詰まらないように「落ち葉除けネット」という商品が雨どいメーカーなどから発売されています。
学校の近くや公園、大きな街路樹などが近くにある家では効果が期待出来る場合もあります。
落ち葉除けネットを付けるには足場が必要です。
雨どいが詰まってしようがない場合には、外壁塗装のついでに取付けを検討してみるのも良いかもしれません。
とは言え、落ち葉除けネットは万能ではありません。
大きな葉っぱやゴミの場合は良いのですが、桜の花びらや松の葉などの小さい落ち葉、土ぼこりや小さいゴミ等はネットの間に入り込んでしまい、今度はそれが容易に取れないことになります。
雨どいの交換
雨どいの寿命は25年と言われています。
築20年を超えて足場を掛ける場合は、次に足場を掛ける「ついでの時期」が来る前に寿命が尽きてしまうかもしれません。
雨どいの交換を考えるポイントになる不具合は、下記の症状が出た時です。
軒樋の不具合(軒樋:のきどい…屋根に沿って横向きに付いているあまどい)
- 軒どいが破損している
- 軒どいと軒樋の継ぎ目から雨が漏る
- 軒どいと集水マスの継ぎ目から雨が漏る
- 軒 どいの傾斜が悪くなっている・歪んでいる
- 軒 どいが外側に開いている
集水マスの不具合
集水マスは、軒樋から集まった雨水を竪樋に流す部分。
「上合」じょうご、とも呼びます。
- 集水マスが詰まって雨水があふれている
- 集水マスと軒樋の接合部分から雨水が漏る
- 集水マスから草が生えている
- 集水マスが割れている
竪樋の不具合
(竪樋:たてどい…軒樋から縦に降りてくるあまどい)
- 竪どいの破損
- 竪どいの詰まり
- 竪どいが外れて、雨水がジャージャー流れ出ている
- 竪どいのL字型に曲がった部分から雨水が漏っている
天窓の修理やガラスの交換
天窓の寿命は20年と言われています。
特に開くタイプの天窓はパッキンで雨水を防いでいるので、10年程度でパッキンの交換をしておいた方が安心です。
テラス屋根の清掃・点検・交換
2階・3階のバルコニーについているアルミ製のテラス屋根も、10年を過ぎると汚れが目立ってきます。
ただし、外壁塗装の高圧洗浄でその汚れが自動的に落ちると期待していると、残念ながらそうは行きません。
工事が終わった時には、汚れたままのテラス屋根が残ってしまいます。
実は、テラス屋根にこびりついている汚れは高圧洗浄で落とそうと思ってもなかなか落ちないのです。
(逆に高圧洗浄で落とそうとすると、屋根が外れてしまったり、表面を傷めてしまう恐れがあります。)
そこで、どうやって汚れを落とすかと言うと…スポンジやタオルで物理的にこすり洗いをするのが一番効果的。
ですから、見積りの時点や工事の前に「テラス屋根の洗浄をする時に、このスポンジで洗って下さい」とスポンジを用意して洗ってもらうようにすると良いでしょう。
テラスの雨どい交換
テラス屋根にも雨どいがあり、それが細いのでよくゴミが詰まっています。
高圧洗浄でテラスの横樋部分と縦樋に落ちる穴の部分のゴミを洗い流してもらうのも忘れないようにしましょう。
ほとんどの職人は、ちゃんと頼めばやってくれると思いますが、頼まないと誰もやってはくれません。
テラスの雨どいの修理
テラスの細い雨どいの部品で、屋根の先端から竪樋に繋がる部分で「ジャバラ」になっているパーツがあります。
このパーツがどれも耐久性が弱く貧弱で、すぐに劣化して破れてしまうのです。
家の雨どいと同様に、雨のしずくが跳ね上がる所が徐々に劣化してしまうので注意です。
もしもそのように破れていたら、交換できるか確認してみると良いでしょう。
エアコンの配管(本体)の交換
稀にですが、3階や2階のエアコンの配管が足場が無いと交換出来ない壁に付いている時があります。
お隣との境界が狭い場合などでそのような事が起きやすいのです。
一般的には取り付ける時に難しい位置には付けないので、そうそう無い事です。
ただ、中古住宅を買った場合に前のオーナーが無理をして取り付けたのでは?という位置にエアコンが付いているときは有ります。
そんなエアコンの配管はボロボロになっている事が多いもの。
家が綺麗になってもこれでは見栄えが悪いまま。
無理して足場がある時にエアコンを買い替える必要は無いかもしれませんが、外壁塗装をしたい頃はちょうど築10年目あたりなのでエアコンも交換の時期に来ている可能性も高いです。
エアコンの交換は、家電量販店の方がリーズナブルな場合が多いので、外壁塗装が終わってから足場を残してもらうように頼んでみると良いでしょう。
エアコン配管の巻き直し
エアコンの配管テープは10年も経たずにボロボロに切れてしまいます。
気が利く塗装屋さんなら、このテープも交換してくれるかもしれませんが、やはり頼まないと勝手にはやってくれません。
配管テープだけでなく、中の保温剤も劣化して無くなっているケースも多いです。
保温材が無くなっていれば、間違いなくエネルギーのロスが起き、無駄に電力を消費してしまいます。
そんなところがあったら、工事の依頼前にあらかじめチェックをしておきましょう。
そして、有料でも補修を頼んだ方が良いでしょう。
まとめ
これらは外壁塗装の見積りを頼んでも、業者から勧められる事の無い部分です。
しかし足場が必要な部分の工事ですので、ご自身で確認をして依頼をしなければなりません。
この記事を参考に、業者に依頼する時のチェックポイントにして見て下さい。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
この記事では下記の点についてまとめてみました。
この記事の内容が腑に落ちて早めに今の悩みが解決すると嬉しいです。
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