雪止めが無い屋根の塗装は注意!雪止めを追加した方が良い理由

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屋根の雪止め

この記事では、雪止めの付いていない屋根に塗装をする場合の注意点として、雪が降った後で屋根の雪が滑りやすくなる事について解説します。

屋根の上の雪が滑る?」と思うかもしれませんし、「今まで1回も屋根から雪が落ちたことが無いので、そんな事はウソだ」と思われるかもしれません。

なぜ雪が滑るのかと言うと、屋根の塗装を行うとそれまでよりも屋根の表面がツルツルになるからです。
雪止めが付いていない屋根に塗装をすると、それまでよりも雪が勢いよく滑り落ちます。

では詳しく解説していきましょう。

塗装をすると、なぜ雪が滑るようになるの?

屋根の上から落ちかけている雪

スレート屋根材の新品はザラザラしていて雪が滑りにくくなっています。
さらに10年経てば屋根の表面は、さらにザラザラ滑りにくくなっています。

その屋根に塗装をするのですが、塗料は基本的にツルツル・ピカピカにするのが目的です

屋根も同じで、塗装をすれば凹凸のある表面が滑らかになってしまいます。
そこに雪が降ると塗装前より滑りやすくなり、場合によっては勢い良く落ちてしまいます

夏に塗装をする場合には想像が及ばずにスルーしてしまいがちですが、その年の冬に雪が降ってから後悔しても後の祭りです。

ですので雪止めが全く無い屋根を塗装する場合は、同時に雪止めを付けておく方が安心・安全です。

雪が滑り落ちやすい家・滑り落ちにくい家

屋根の勾配(角度)によって、滑り落ちやすさは変わって来ます。

それぞれどんなパターンだと当てはまるのでしょうか。

雪が滑り落ちやすい屋根

  • 片流れ屋根
  • 切妻屋根
  • 大きな屋根
  • 6寸勾配より急な屋根
片流れの屋根
片流れの屋根

雪が滑り落ちにくい屋根

  • 勾配の緩い屋根(4寸以下)
  • 屋根が四方に分かれている
  • 小さな屋根
勾配の緩い屋根
勾配の緩い屋根

ツルツル滑らない塗料もある

とは言え、雪止めを付けても雪が滑らなくなる訳ではありません。

そこで、塗装をしてもツルツル・ピカピカしない屋根の塗料を塗る事も出来ます。

塗装後も滑りにくい屋根

ただし、上記の塗料は通常の屋根用塗料よりも価格と工賃が高めになります。

雪止めを付けるか滑らない塗料を塗って対応するかは試案のしどころでしょう。

快適サーモWSi-RN艶消しサーモブラック
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ガイナ
ガイナ

雪止めの追加料金は?

後付けの雪止め
後付けの雪止め

スレート(コロニアル)屋根の後付け雪止めの費用の相場は、屋根の裾側に1面取り付ける場合、5万円~8万円です。
(屋根の長さによる)

4面全部取り付ける場合は、15万円~20万円程度になるでしょう。

ただし、これは足場がある時の価格です。
外壁塗装と同時に行えば、上記の金額だけで済みますが、同時で無い場合は足場代が掛かってしまいます。

足場代は安くて15万円程度から20万円程度までは必要ですから、工事代金と同じくらいの額が無駄になってしまいます。

雪止めを付けるデメリットと付けないデメリット

では、雪止めは絶対必要でしょうか?
予算に余裕があれば、まず付けておくに越したことはありません。

では一旦、雪止めを付けるデメリットと付けない場合のデメリットについて考えてみましょう

雪止めを付けるデメリット

この場合のデメリットは2つあります。

雪止めを付けるデメリット
  • 大雪が今後降らなかった費用が無駄になる
  • 最近は2年に1度の割合で大雪が降っているようですが、もしも今後大雪が降らなかったら設置費用は無駄になってしまいます。
    (きっと降るとは思いますが…)
  • 万が一ですが、雨漏りの危険がある 後付け用の雪止めは、スレートの隙間に指し込んで、屋根の中で爪部分を引っ掛けるように取り付けます。
    この時に爪部分が中の防水シートも引掻いてしまい、シートが破れてしまう事も理屈では考えられます。
    スレートの中は見えないので、中で破いてしまったかは分かりませんが、理論上はそういった危険もあります。

雪止めを付けないデメリット(雪が落ちた時のデメリット)

この場合のデメリットも2つです。

雪止めを付けないデメリット
  • 雪が落ちて、直下の物が壊れる・人が怪我をするかもしれない
  • 屋根の出幅やお隣との敷地境界の距離にもよりますが、雪が自宅の敷地内に落ちるとは限りません。
    もしもお隣の敷地に落ちて植木や物置その他の物が壊れたら、ちょっと大変ですね。通学路に面した家では、子供の頭上に落ちる危険もあります。
    (大人でも大怪我になるのは同じでしょう)
  • 雪が落ちて、雨どいが壊れる 雪が落ちる勢いで、屋根の先にある雨樋が押されると”ぐにゃり”と曲がってしまいます。
    曲がった部分は傾斜が変わって凹むので、雨が降ると排水されずに凹みからバシャバシャと溢れ落ちる事に。
    その跳ね上がった雨水が当たってしまうと、水が掛かる部分の外壁などがどんどん劣化していきます。

まとめ

いかがでしょうか。

それぞれの家の状況や条件によって雪の滑りやすさは違いますし、雪の量や質によっても落ちる・落ちないが変わってしまいます。

ただ、今までザラザラだった屋根の表面が塗装をしてツルツルになる塗料を塗れば、少なくとも塗る前よりは滑りやすくなる事に変わりはありません。

ですから、雪止めが無い屋根の塗装をする場合には、まず雪止めを追加した方が良いのかどうかを業者に確認した方が良いでしょう。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

この記事では下記の点についてまとめてみました。

この記事の内容が腑に落ちて早めに今の悩みが解決すると嬉しいです。

興味がありましたら、他の【屋根塗装の工事のポイント】関連の記事も読んで頂けると有りがたいです。

高橋良一

高橋良一

外壁塗装の専門家

塗装職人の2代目・職人15年・外装会社経営15年。塗料や塗装の知識・業者選び等…正しい情報を分かりやすく発信します。このサイトの目標は「誰もが適切な診断と良い工事が出来るようになる事」

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