FRP防水は現在の木造住宅のバルコニーの防水層を作る上で無くてはならない存在です。
もしもFRP防水が無ければ日本の住宅は雨漏りだらけになってしまうか、アルミベランダばかりになってしまったでしょう。
FRP防水の概要
強度・耐水性・成型性に優れ、ボートやサーフボード、洗面台・浴槽などに使われています。
特に現在では木造住宅のバルコニーの床はFRP防水が断然主流になっています。
バルコニーのFRP防水について、もっと詳しく知りたい場合は下記の記事た役立ちます。
FRP防水のメリット①
FRP防水の単価は高めですが、バルコニー程度の大きさなら上記のメリットを考えるとコストパフォーマンスの良い材料と言えます。
- 防水性が高い
- 寿命が長い
- 継ぎ目が無い防水面を作れる
- 軽い
寿命が長いとは言え、いつ頃メンテナンスが必要かな?という場合は下記の記事た役立ちます。
FRP防水のメリット②
FRP防水にする事で、下記の副次的なメリットも得られます。
一般の方にとっては、防水性能面よりもこちらのメリットの方が体感的に嬉しいのではないでしょうか。
- プライバシーの保護
- 建物外観との一体感
- ルーフバルコニーが作れる
プライバシーの保護
腰壁で外部からの視線を遮ることが出来るので、プライバシーの保護が確保されます。
建物外観との一体感
バルコニーの外壁を外壁と同じ素材に出来る…外観を御洒落にスッキリとしたデザインに出来ます。
ルーフバルコニーが作れる
FRPの防水性・丈夫さ・軽さ等のメリットにより、バルコニーの真下を居室にする「ルーフバルコニー」が作れるようになりました。
木造住宅で屋上仕様が出来るのもFRP防水ならでは、になります。
FRP防水のデメリット
FRP防水にもデメリットはあります。
- 雨漏り
- 工事の失敗
- メンテナンスの知識が普及していない
雨漏り
住宅のバルコニー用防水材として仕様が完成したのは、意外と最近で【2013年以降】です。
それ以前の建物で使われている場合、特に四角い排水口の場合は雨漏りする場合があります。
工事の失敗
現在では国交省の仕様を守れば他の防水工法よりも安全で確実な防水が出来る工法です。
(今でも施工に慣れない業者が関わると【失敗工事】になる事もあります)
サッシの下部廻りや防水の立ち上がり部分からも雨漏り
メンテナンスの知識が普及していない
FRP防水の床が本格的に木造住宅で採用され始めたのは2013年からです。
まだ約20年弱しか経っていない事と、FRP防水の寿命が比較的長い事から、最近になってようやく改修工事が頻繁に行われるようになってきました。
「最近になってようやく」という事は、まだまだ不慣れな業者や職人が多く、当然営業マンや現場監督は良く分かっていない場合も多いのです。
つまり、通常メンテナンスの再塗装や、失敗工事の修理なども含めた工事のノウハウが全然広まっていないので工事を依頼する時には発注側でも十分注意する必要が有る分野なのです。
バルコニーのFRP防水は不具合が起きた時の修理が出来ない業者が多いのがデメリットです
まとめ
最後まで読んでいただきありがとうございます。
この記事ではFRP防水について下記の点についてまとめてみました。
この記事の内容が腑に落ちて早めに今の悩みが解決すると嬉しいです。
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