実は、シリコン塗料は全て「アクリル樹脂ベース+シリコン樹脂添加」の塗料です。
そして、そのシリコンの量により、シリコン塗料にも性能の差があるので、それを解説します。
外壁塗装職人の2代目で、塗装の技術や塗料の知識は全て体験談です。今は年間300棟以上の家を診断する外壁塗装の専門店を経営。記事は全部自分で書いているので、ライターが書いている他の記事とは正反対の「リアルな内容」も多め。(プロフィール)
シリコン塗料の秘密とは…
現在外壁で使われている塗料のほとんどがシリコンで、アクリルは選ばれなくなりました。
(一般住宅で塗る油性塗料は、2液タイプと1液タイプがあります)
さて、ここからが重要です!実は「シリコン」と明記されていても、各塗料により、その性能には雲泥の差があります。
つまり「同じシリコン塗料というカテゴリーの中に細分化されたグレードがある」という事です。
一生懸命どのグレードの塗料にするかを選んでシリコンを選んでも「どのグレードのシリコン塗料なのか?」については分からないままなのが現状です。
シリコン塗料にもグレードがある理由
そして、そのアクリル塗料の中にシリコン樹脂が1%でも入っていれば「シリコン塗料」と表記してもよい事になっています 。
(なぜかは不明)
不思議な事にメーカーのカタログ上ではシリコンが多い塗料には「アクリルシリコン樹脂」と正しい表記になっています。
ただし、シリコンの少ない塗料の場合「シリコン樹脂」や「セラミックシリコン樹脂」という具合に「アクリル」の文字が消えてしまいます。
塗料のグレード評価には再構成が必要
そこで、このサイトでは…
- シリコンの含有量が多い方を「本格シリコン」
- シリコンの少ない方を「廉価版シリコン」
と勝手に名付けました。
それを日本ペイントとエスケー化研の塗料に当てはめて分類し直すと以下のようになります。
塗料の分類 | 水性1液アクリル | 水性1液ウレタン | 水性1液廉価版シリコン | 油性1液ウレタン | 油性1液廉価版シリコン | 油性2液ウレタン | 水性1液本格シリコン | 油性2液本格シリコン | 水性2液本格シリコン |
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日本ペイントの塗料例 | オーデグロス | オーデフレッシュU100Ⅱ | 水性シリコンセラUV | 1液ファインウレタンU100 | 1液ファインシリコンセラUV | ファインウレタンU100 | オーデフレッシュSi100 | ファインシリコンフレッシュ | 該当なし |
SK化研の塗料例 | 水性コンポアクリル | 水性コンポウレタン | 水性セラミシリコン | 1液マイルドウレタン | 1液マイルドシリコン | クリーンマイルドウレタン | 水性コンポシリコン | クリーンマイルドシリコン | 水性セラタイトSi |
今回は少々難しい話になってしまいましたが、実は上記にもあるように【1液タイプ・2液タイプ】など、塗料の種類が増えてしまって本当に分かり辛くなっています。
簡易版【塗料の樹脂グレード】のまとめ
上記の表を少々大雑把にまとめると以下のようになります。
- アクリル
- 廉価版シリコン
- ウレタン
- 本格シリコン
取り敢えず【シリコンには2種類ある】という事だけ、覚えておきましょう。
まとめ
最後まで読んでいただきありがとうございます。
この記事では下記の点についてまとめてみました。
この記事の内容が腑に落ちて早めに今の悩みが解決すると嬉しいです。
興味がありましたら、他の【塗料】関連の記事も読んで頂けると有りがたいです。