私は個人的にその部分の塗装は艶有り塗料で塗るべきだと思っているので、この記事ではその件について解説したいと思います。
ケイカル(ケイ酸カルシウム板)の破風板は艶有り塗料で塗るべき
さらに、ケイカル材は本来外部に使用するべきでは無いのに代替品が無いためにやむなく使われている材料です。
本来、ケイカルは外部用の建材では無いのです。
ケイカル破風板に塗るべき塗料
破風板には一番劣化しにくい塗料・塗装方法が行われるべきだからです。
それは【艶有り塗料】です。
新築の破風板は艶消し塗料で塗ってある
ですからどの家でも外壁の塗り替えをする時の破風板はチョーキングが酷いのです。
実際に上記画像のように、本物のチョークを触った時よりも手に塗料の粉が付いてきます。
新築の破風板を艶消しで塗る理由
確かに、見栄えだけを考えると破風板は艶消しの方が品が有って高級感があるように見えるのです。
建て売りの場合は、最初の見栄えは重要です。
注文住宅でもハウスメーカーの建物でもそこは同じなのでしょう。
どの建物でも、新築のケイカル破風板は艶消し塗料で塗ってあります。
ケイカル破風板は、見栄えも重要だが劣化抑制も超重要
ケイカル表面の塗装が劣化してしまい、防水性が損なわれてしまうと、ケイカルはウエハースのように侵食されてしまいます。
ですから破風板には一番劣化しにくい素材の使用と塗料・塗装方法が行われるべきなのです。
木製破風板の場合は?
材木を破風板に使ってある住宅はまだまだ沢山残っています。
そして、材木の破風板に艶消し塗料を塗るような変な事をしている家は見た事が有りません。
当然ですが、木部には艶有り塗料が塗られています。
しかし、それはケイカル破風板の表面のコーティングが塗装で守られている時までの話です。
経年劣化したケイカル破風板を塗装する場合
新築時の破風板の素材をケイカル以外で造るように指定する事や、塗装を艶有りに指定する事は基本的に困難です。
ただ、外壁塗装をする時には自分で自由に選ぶ事が出来ます。
経年劣化したケイカル破風板を改修する場合
破風板が劣化し過ぎていたり、汚れ過ぎていたり、破風板の塗装が剥がれてしまっていたりする事もあります。
そのような時には、ケイカルの上に板金を巻いてしまうのがベストな施工方法かもしれません。
まとめ
現状でケイカルの破風板に劣化や剥がれが無ければ、塗り替え時には艶有り塗料を塗装するのがお勧めです。
今回の記事の内容をまとめると以下のようになります。
- 築15年程度で、モルタル以外の破風板はおおむねケイカル板製が多い
- 新築時のケイカル板の塗装は、ほぼ艶消し仕上げになっている
- 築10年以上のケイカル破風板の劣化は、著しくチョーキングしている
- ケイカル板に雨水を染み込ませると劣化の原因になる
- 外壁塗装の時に、今度は艶有り塗装をするべき
- 劣化が激しい場合は艶消しの板金板を張る工事もお勧め
最後まで読んでいただきありがとうございます。
この記事の内容が腑に落ちて早めに今の悩みが解決すると嬉しいです。
興味がありましたら、他の【ケイカル】の記事も読んで頂けると有りがたいです。