「外壁塗装の手抜きの方法」という記事と「悪質な手抜き」を書いたところ、手抜き工事と誤解されている事もまとめておかないと…と思いこの記事を書くことにしました。
手抜き工事のネット記事は誤解も多い
「手抜き工事」への注意喚起は多く出回っていますが、実際にはネット上のデマに近い内容も沢山あり、現場で迷惑を受けるケースも多々ありますが、そういったネット記事への警笛は、まだ少ないのが実情です。
「職人の経験と勘」に疑惑をもたれてしまう時代
今回紹介する事例は、手抜きとして疑惑をもたれてしまうことが多く、施行者の方でも自己防衛的に「疑われないように」注意しなければいけません。
また「塗料のカタログに書いてある」というのも、メーカーの張っている予防線をどこまで守るか?という判断は職人にあります。
ネット記事の信頼性は?
現状ではネットで書いてあれば、それが本当だと信じられてしまいがちです。
ネット上の記事の方がほとんどウソっぽいと個人的には感じますが、自分でも専門外のことなら「ネットに書いてある記事」を信じてしまいます。
手抜き工事に関するネット上の記事には「他者を悪く言うことで自分の主張を正しく思わせようとする意識」が強い傾向があります。
下記の記事で詳しく解説したので、ネット記事の信頼性について気になる方はご確認下さい。
不信感は「職人の自業自得」もある
…と言っても、信じられない空気感を出している「本当の手抜き工事業者」もいるので、業界全体の問題と言えば、身から出たサビという言葉が皮肉として効いてきます…。
だからといって何も言わないのも何なので、念のため誤解を解ける部分は解いておきたいと思います。
「下地処理」の手抜き工事は、誤解も多い
下地処理とは「塗装の前に行う処理」のこと。
塗装で無くても「下ごしらえ」とか「下準備」と言いますね。
塗装の下地処理には何があるかと言うと、下記のように多岐にわたります。
- 高圧洗浄
- ケレン
- クラック処理
- 錆び落とし
- 各種補修
- コーキング補修
- パテ埋め
- 下地処理段階のプライマー塗装
これらの手抜きは、おおむね「何もしない」か「適当に済ます」です。
素人の方では分かりにくいかもしれませんが、外壁塗装をしたからといって建物が「若返る」訳ではありません。
よくある良くある例ですが「鉄部がすぐ錆びて、おかしい。手抜きだったのでは?」という誤解があります。
塗装前は相当錆びていた形跡があるのですが「錆止めを塗って錆びないようになっているハズなのに、もう錆びた…」と思われるのは、実は過大な期待です。
これら「外壁塗装で出来ない事・期待通りに行かない事・思ったようにならない事・止めておいた方が良い事」があるので下記の記事で解説しています。
「塗料の乾燥時間」の手抜き工事は、誤解も多い
また、現在手に入る日本のメーカー製の塗料は、小一時間で乾いてしまいます。
1回塗装をし→それを片付け→次の塗塗料の準備をして→実際に塗る…
ここまでに1時間程度は掛かるのです。
普通に考えると、前の塗装が乾く前に塗るというシチュエーションは考えにくいです。
ちなみに、日本ペイントのパーフェクトトップのカタログを見ると、下記のように乾燥時間は目安です。
この資料を利用して「手抜き業者に気を付けましょう!」と言う記事の方が扇動的な気がします。
■乾燥時間(日本ペイントパーフェクトトップカタログより)
5~10℃ | 23℃ | 30℃ | |
---|---|---|---|
指触乾燥 | 40分 | 15分 | 10分 |
塗り重ね乾燥 | 8時間以上 | 3時間以上 | 2時間以上 |
※乾燥時間は目安です。使用量、通風、湿度および素地の状態によって異なります。
まとめ
最後まで読んでいただきありがとうございます。
この記事では下記の点についてまとめてみました。
この記事の内容が腑に落ちて早めに今の悩みが解決すると嬉しいです。
興味がありましたら、他の【外壁塗装と手抜き工事】関連の記事も読んで頂けると有りがたいです。