【外壁塗装のネットのデマ】注意!こんな手抜きは誰もしない!

Fake news

この記事では、インターネットやSNSで出回っている外壁塗装の【手抜き工事についての情報】がどの程度信頼できるのか?を5つの事例を元に解説します。

どういう事?と思われるかもしれませんが、

実は最近ネット検索で上位に出てくるホームページの記事に酷い誤報も交じってるのが目立ってくるようになり、とても気になってしまいこの記事を書きました。

もっともらしい注意喚起の記事に見えて、実際には「そんな事は誰もしない…」というような事もあります。
それを大袈裟に取り上げて他の業者への不信感を煽ろうとしています。

そんな記事に騙されているとしたら…?
その方がよほど危険かもしれません。

この記事自体が「ネット記事」ですからある意味矛盾していますね。
しかし私には下記の実績があり、記事の内容については個人的見解ではあるものの、信頼性についてのバックボーンがあります。

この記事の信頼性と独自性の理由

外壁塗装職人の2代目で、塗装の技術や塗料の知識は全て体験談です。今は年間300棟以上の家を診断する外壁塗装の専門店を経営。記事は全部自分で書いているので、ライターが書いている他の記事とは正反対の「リアルな内容」も多め。(プロフィール

※ ここで最後に「ではウチの会社で見積りを!」となれば本末転倒ですが、そもそもこのホームページを作った意味が自社への集客・営業では無いので、そんな事は言いません。(ですから「ウチの会社」についてはこのホームページでは公表していません)

目次

「手抜き工事」のネット記事にはウソも多い

ネット記事を書くライター

もっともらしく書かれているネットの記事には、実体験の無いライターの方が書いているのが分かってしまうものが沢山あります。

さすがにライターを生業にしている方たちが書く記事は、読みやすく・分かりやすく・文章も上手です。

共感を得られるように組み立てているでしょうし、信じられる文章に仕上がっています。

しかし、下記の件などで特に実態とは違う結論付けが多く気になります。

手抜き工事の誤情報①「塗料を薄めて塗る」~そんな手抜き工事は出来ない~

Thinner paint

昔ながらのペンキの手抜きで、取り敢えずこれを言っておけば的な例ですね。

しかし、実質的に薄め過ぎでは手抜きとして成立しません。

詳しくは下記の記事をご覧下さい。

手抜き工事の誤情報②「足場を設置しない」~手抜き以前に工事が出来ない~

足場を組まない外壁塗装

「利益を優先させるあまり足場を設置しない業者がいるので注意しましょう!」と書いてある記事が結構あるのに驚かされます。

足場が無ければ工事自体が出来ないからです。

また、足場を掛けないのなら見積りの項目に記載が無く、段階で施主にも分かるので「手抜き」以前の話になってきます。

足場を掛けないで欲しいという施主もいるが…

良くある笑えない話ですが、施主の要望で「足場代が高いから、足場を建てずにやってよ」と言う人が本当にいますが、平屋以外ではおおむね無理です。

足場はどちらかと言えば業者側が掛けたい側です。
理由は自分たちが危険にさらされるからです。

ハシゴで塗ったら足場代が要らないでしょう?と思う人がいるのですが、掛かる手間(工事日数)は足場を掛けた方が早く終わります

つまり、足場代金が無くなる代わりに、見積り上にハシゴ作業代(ハシゴ足場費用)が計上され、通常の足場代より高くならざるを得ません。

野原の一軒家であればそれも可能かもしれませんが、住宅地ではハシゴで作業するのは机上の空論です。

当然、屋根の塗装は洗浄さえ出来ないので、全く無理です。

手抜き工事の誤情報③「足場に養生ネットを掛けない」~手抜きもメリットより、塗料が飛散するデメリットが高くなるだけ~

外壁塗装のメッシュシートの無い足場

足場にネットを張らない手抜き業者がいる、というのは業者のリスクが高すぎるので手抜きにはなりません。

手抜き業者がいくら工事の手間を省きたいだろうと思って書いているのかもしれませんが…

自分たちのリスクになる事はしません。

ネット無しで塗料を飛散させてしまえば、冗談では無く悲惨です。

また、違う意味ですが、外から丸見えになってしまうと「やましい事=手抜き」が出来ないリスクもあります。

手抜き工事の誤情報④「外壁洗浄をしない」~デメリットしかない!?~

外壁の高圧洗浄をしない手抜きは無い

いまどきの外壁塗装と言えば、誰でも高圧洗浄洗浄をする、というのはさすがに常識ではないでしょうか?

見積り項目に書いていないことも無いでしょう。

であれば、足場が建って次の工程は高圧洗浄ですから「いつの間にか塗り始めている…」となったらお施主さんに気付かれてしまいます。

洗浄が適当だったり足りない、というのなら分かりますが、洗浄しない手抜きというのは大胆過ぎます。

「外壁洗浄をしない」と養生テープが付かないので余計に手間が掛かる

外壁塗装の養生をしない手抜きは無い

また、実際に「費用を抑えるため、高圧洗浄はしなくて良い」というケースがあったとしましょう。

それは、施主との契約上の合意ですから問題ありません。

しかし、工事をする段階になると、職人の方から「お願いだから洗わせて欲しい、料金は要らないから…」というお願いがきます。

なぜかと言うと、洗浄をしないとかえって作業効率が落ちて赤字になるからです。

業者が洗浄をしたい理由
  • ホコリだらけの家には養生テープが付きにくい
  • ホコリを払いながらの作業になる
  • ホコリまみれになり、吸い込んでしまうでイヤだ…
  • 養生テープが良く付かないので、塗料が中ににじんでしまい後で掃除をするのに手間が掛かってしまう

後でこんなに手間が掛るくらいなら、無料でも高圧洗浄をしておいた方が楽なのです。

手抜き工事の誤情報⑤「雨が降っても作業を続ける」~二度手間以上の損失になる!~

雨が降って塗料が流れた外壁

「悪質な業者は雨が降っても作業を続けるので、塗装が流されてしまいます」というのは…意味が不明です。

塗ったものが流されてしまえば、せっかく塗った作業が無駄になるだけでは済まされません。

流れた塗料が汚したところを清掃しなければならなくなり、二度手間どころでは無くなります。

最近は少なくなったような気がしますが、ゲリラ豪雨が毎日降った年があって本当に困りました。

今はスマホの天気予報がものすごく正確になり早めに塗るのを切り上げるタイミングが分かるのでとても助かっています。

手抜き業者であっても、雨が降っている中で塗り続けるという事は有り得ないので、このような記事を書いてしまうのはちょっとマズイと言えます。

まとめ

最後まで読んでいただきありがとうございます。

この記事では特にネット記事で書いてある【間違った常識】以下の5点についてまとめてみました。

この記事の内容が腑に落ちて早めに外壁塗装の業者選びが出来るようになれたら嬉しいです。

とは言え、外壁塗装では別の手抜き工事の方法があったり、

興味がありましたら、他の【外壁塗装と手抜き工事】関連の記事も読んで頂けると有りがたいです。

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この記事を書いた人

塗装職人の2代目・職人15年・外装会社経営15年。塗料や塗装の知識・業者選び等…正しい情報を分かりやすく発信します。このサイトの目標は「誰もが適切な診断と良い工事が出来るようになる事」

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