とは言え実際には、雨漏りを直す方法はこの2つしかありません。
バルコニーの裏側や下の部屋への雨漏りは、少しずつ修理していこうと思っても直らない事が有ります。
- バルコニーから雨漏りがしている
- 予算は問わないので漏らないようにしたい
予算を掛けずに雨漏りを直そうと思うと…【怪しいところを埋めて行く】のですが、直ったと思ったら、数か月後にまた漏って来て下記の記事のように堂々巡りになります。
実はこの2つの解決方法はとてもシンプルです。
どちらも、完全に雨漏りの原因を取り払って解決する事が出来るからです。
- アルミ製のバルコニーに取り替える工事
- 最新のFRP防水の仕様でバルコニーを作り直す工事
この記事を読むと、もちろん雨漏りの解消法は分かりますが、同時に直らない理由のヒントにもなるでしょう。
バルコニー雨漏りの解決方法…①外付けのアルミバルコニーに換える
バルコニーを防水して雨を一旦溜めてから排水をしようと思うと、その途中のどこかで雨が漏る可能性が出ます。
雨を溜めないようなバルコニーに変更すれば、雨が漏る確率がゼロに出来ます。
雨を溜めないバルコニーは、アルミ製の柱建てバルコニーです。
今のバルコニーをまるっと解体しアルミバルコニーにしてしまうのは、一番確実な方法です
バルコニー雨漏りの解決方法…②正しいFRP防水の仕様に変更する
さすがにバルコニー全部を壊して作り直すことまでは難しい場合には、この方法になります。
バルコニーの床を含めた廻りを解体して、作り直す工事をします。
どのように直すか?の指標は、国土交通省の規格である公共建築木造工事標準仕様書に基づきます。
国交省で作った仕様は、下記の内容を考慮して作られていて、信頼性が最も高い内容になります。
・規格が統一化又は標準化されていること。
・信頼性及び耐久性を有し、安全性及び環境保全性が確保されていること。
・地域的に偏在したものでなく、全国的な市場性があること。
・特許等に関連するもの又は特定の企業等に限定されるものではないこと。
・適切な実績があること。
※公共建築木造工事標準仕様書の使用にあたって より引用
この仕様で正しく作れば、プールになっても大丈夫な防水層が作れます。
雨漏りしないバルコニーと現状の主な変更点
現在のバルコニーと変更後の違いについて主なポイントを解説します。
- 床をFRP防水に変更する
- 防水床面からの立ち上がり高さの変更
- 板金笠木+アルミ手すりの場合はアルミ製に交換
(板金笠木の場合は二重張り工法) - 腰壁とFRP防水立ち上がりの間に水切りを付ける
床をFRP防水に変更する
防水仕様バルコニーを作り替える場合は、FRP防水になります。
(ウレタン防水やシート防水は木造住宅用の仕様にはありません)
防水床面からの立ち上がり高さの変更
サッシ側の防水の立ち上がりが低い場合は防水床面から12㎝以上になるようにサッシを交換する。(出来ればサッシ立ち上がりは25㎝以上欲しい)
板金笠木+アルミ手すりの場合はアルミ製に交換(板金笠木の場合は二重張り工法)
笠木が板金の場合アルミ製の笠木に交換する。(手すりの取り付け部分のビス穴から雨水が入る可能性があり、腰壁を腐らせたり雨漏りを起こす原因になります)
腰壁とFRP防水立ち上がりの間に水切りを付ける
既存バルコニーの防水立ち上がりと腰壁の間には水切りが無い事が多いもの。雨漏りの危険要素を排除する仕様にする場合には、この水切り設置が必須です。
ただし、水切りを新設するのには内側の外壁を撤去しなければ取付けが出来ません。
この仕様に今から変更する場合には、現在の家の形などによってはアルミバルコニーに交換してしまったほうが予算的には安く済むかもしれません。
しかしこの方法を用いれば、現場の外観を変える事なく防水が出来るようになれます。
まとめ
最後まで読んでいただきありがとうございます。
この記事では下記の点についてまとめてみました。
この記事の内容が腑に落ちて早めに今の悩みが解決すると嬉しいです。