剥がれたウレタン防水の補修工事の方法【画像29枚:詳細解説】

【画像29枚:詳細解説】剥がれているウレタン防水の改修工事

この記事では「剥がれているウレタン防水のバルコニーを、どのように補修するのか?」を解説します。

バルコニーのウレタン防水は紫外線劣化の影響を受けやすく外壁や屋根よりもメンテナンス寿命が短いのが一般的です。
そこで、外壁塗装の依頼時には下記のようになる事が多くなります。

バルコニーのウレタン防水の不具合例
  • 適切な工事の時期を過ぎていて、劣化が激しすぎる
  • 前回の工事が失敗していたり、手抜き工事だったのに初めて気付いた[/list]

一旦このようになってしまうと、トップコートの塗り替えだけではダメで、ウレタン防水の補修工事が必要になります。

そのような既に不具合のあるウレタン防水を放置しておくと本格的な雨漏りになってしまい大変です。
そうなる前に出来るだけ早く補修を含めた工事をすれば、少しでも良い状態出来ます。

この記事はこんな方にオススメです
  • バルコニーのウレタン防水が剥がれているので補修したい
  • ウレタン防水の剥がれ補修をしたいが、業者が正しくやるか確認したい
  • ウレタン防水の剥がれ補修を依頼されたが、正しい工法を知りたい(業者)[/box]

この記事を読んで「意外と簡単そうだから早く修理しておこう」と思える方がいたら、と思いこの記事を書く事にしました。

目次

剥がれたウレタン防水の補修工事の7つの工程

剥がれたウレタン防水の補修工事は「今回の事例」では7工程です。

剥がれたウレタン防水の補修の事例
  1. ウレタン防水の亀裂・剥がれの確認
  2. 不具合箇所の撤去
  3. プライマー塗装(1回目)
  4. 下地調整(ミラクファンドKC-1000 エスケー化研株式会社)
  5. プライマー塗装(2回目)
  6. ウレタン防水主材(日本特殊塗料 プルーフロンバリュー)
  7. ウレタン防水のトップコート塗装
  8. ウレタン防水の補修工事完成

ではこれから画像29枚を使って具体的に解説します。

ウレタン防水の亀裂・剥がれの確認

まずは、ウレタン防水の亀裂や剥がれ箇所を確認していきます。

工事が前提なので、分かりやすいようにサインペンで印をつけていきます。

ウレタン防水の亀裂・剥がれ
【画像1】ウレタン防水の亀裂・剥がれ
めくれているウレタン防水の拡大
【画像2】めくれているウレタン防水の拡大
ウレタン防水の不具合箇所
【画像3】他にもウレタン防水の不具合箇所が無いか確認する
めくれているウレタン防水の表面
【画像4】めくれているウレタン防水の表面

剥がれている箇所の撤去

工事の最初は、ウレタン防水が剥がれて浮いている箇所の撤去です。

剥がしていると、どこまでも行ってしまう場合もあるので、この工程の前の確認で見当を付けておくのも大切です。

不具合箇所のウレタン防水を撤去する
【画像5】不具合箇所のウレタン防水を撤去する
ウレタン防水の不具合を撤去した後のバルコニー
【画像6】ウレタン防水の不具合を撤去した後のバルコニー
ウレタン防水の不具合を撤去した後
【画像7】ウレタン防水の不具合を撤去した後

プライマー塗装(1回目)

補修を行う場所にプライマーを塗り、接着力を高めます。

(塗装でも防水でも、プライマー・シーラーを塗る意味はこの「接着力」を確保するためです)

不具合箇所のウレタン防水を撤去した後でプライマーを塗る
【画像8】不具合箇所のウレタン防水を撤去した後でプライマーを塗ります

下地調整(ミラクファンドKC-1000 エスケー化研株式会社)

エスケー化研の下地調整塗材ミラクファンドKC-1000で、切り取った段差を埋めていきます。

乾いたら、微妙な段差をサンドペーパーで平らにします。

不具合箇所のウレタン防水を撤去した後でミラクファンドKC-1000で下地調整する職人
【画像9】不具合箇所のウレタン防水を撤去した後で、ミラクファンドKC-1000で下地調整する
不具合箇所のウレタン防水を撤去した後でミラクファンドKC-100で下地調整する
【画像10】ミラクファンドKC-100の下地調整は、不陸調整とも言います
ミラクファンドKC-1000(エスケー化研株式会社)
【画像11】ミラクファンドKC-1000(エスケー化研株式会社)
不具合箇所の撤去後にミラクファンドKC-1000で下地調整したウレタン防水面
【画像12】不具合箇所の撤去後にミラクファンドKC-1000で下地調整したウレタン防水面
ミラクファンドKC-100で下地調整したウレタン防水面
【画像13】ミラクファンドKC-100で下地調整したウレタン防水面
不具合箇所の撤去後に下地調整したウレタン防水面
【画像14】不具合箇所の撤去後に下地調整したウレタン防水面
不具合箇所の撤去後にミラクファンドKC-100で下地調整した後で段差をペーパー掛けする
【画像15】不具合箇所の撤去後に下地調整した後で段差をペーパー掛けをします

プライマー塗装(2回目)

ここでもう一度プライマーを塗ります。

ミラクファンドはセメント系フィラーなので、ウレタン防水との密着性を整えます。
この後最後に床面全面のトップコート塗装を行うので、プライマーは床全面を塗っておきます。

不具合箇所の下地調整後に、段差調整をした後で再度プライマーを塗ったウレタン防水面
【画像16】段差調整をした後で再度プライマーを塗ります
段差調整をした後で再度プライマーを塗ったウレタン防水面
【画像17】2回目のプライマーを塗装後

ウレタン防水主材(日本特殊塗料 プルーフロンバリュー)

プライマーが乾いたら、いよいよ防水材の施工です。

今回の補修では、コスト面も考慮して不具合箇所だけを防水材施工をします。
そのため、補修を行った部分だけをテープで区切りプルーフロンバリューを塗ります。

ウレタン防水主材 日本特殊塗料 プルーフロンバリューを塗っている職人
【画像18】ウレタン防水の主材を塗ります(日本特殊塗料 プルーフロンバリュー)
ウレタン防水主材 日本特殊塗料 プルーフロンバリューを塗る
【画像19】ウレタン防水主材工事 日本特殊塗料 プルーフロンバリュー
ウレタン防水主材 日本特殊塗料 プルーフロンバリュー
【画像20】ウレタン防水主材 日本特殊塗料 プルーフロンバリュー
不具合箇所の撤去後に下地調整しプルーフロンバリューを塗った後のウレタン防水面
【画像21】プルーフロンバリューの施工後はミラクファンドでの下地調整により、凹凸が解消されています
プルーフロンバリューを塗った後のウレタン防水面
【画像22】プルーフロンバリューは一旦区切って大きめに絆創膏状に塗ります。

ウレタン防水のトップコート塗装

仕上げのトップコート塗装です。

エアコン室外機の下や足場の柱が建つ部分は、一旦挙上げて先にトップコートを塗っておきます
【画像23】エアコン室外機の下や足場の柱が建つ部分は、一旦挙上げて先にトップコートを塗っておきます
プルーフロンバリューが乾いたらウレタン防水トップコートを塗る
【画像24】最後にウレタン防水トップコートを全面に塗ります
ウレタン防水トッフ゜コートプルーフロンGRトップを塗る職人
【画像25】ウレタン防水トップコートは日本特殊塗料のプルーフロンGRです
ウレタン防水トップコート 日本特殊塗料 プルーフロンGRトッフ゜
【画像26】ウレタン防水トップコート 日本特殊塗料 プルーフロンGRトッフ゜

ウレタン防水の補修工事完成

完成です!綺麗に仕上がりました。

不具合箇所の補修後に防水主材を塗ったウレタン防水
【画像27】トップコート塗装が終わり、新品同様です
不具合箇所の補修後のウレタン防水
【画像28】不具合箇所を補修した部分の段差は、多少目立ってしまいます
仕上がったウレタン防水
【画像29】ウレタン防水の補修工事とトップコート塗装の完成です

まとめ

最後まで読んでいただきありがとうございます。

この記事では下記の点についてまとめてみました。

この記事の内容が腑に落ちて早めに今の悩みが解決すると嬉しいです。

興味がありましたら、他の【ウレタン防水】関連の記事も読んで頂けると有りがたいです。

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この記事を書いた人

塗装職人の2代目・職人15年・外装会社経営15年。塗料や塗装の知識・業者選び等…正しい情報を分かりやすく発信します。このサイトの目標は「誰もが適切な診断と良い工事が出来るようになる事」

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