【ウレタン防水のトップコート塗り替え】工程と費用の相場

【ウレタン防水】トップコート塗り替えの工程と相場

この記事では木造住宅のバルコニー防水がウレタン防水だった場合の、トップコート塗り替えの工程とその相場について解説します。

10年以上経っているお家では、外壁や屋根以外にバルコニー廻りの防水層にも劣化が見られます。

適切な時期でのメンテナンスであれば、トップコートの塗り替えだけで済むのですが、劣化を見落としてしまうとそうはいきません。

雨漏りが発生したり、防水のやり直し工事になったりして、結果的に費用と建物へのダメージは大きくなってしまいます。

適切な時期にトップコート塗り替えをする事で、結果的にコストパフォーマンスの良いメンテナンスが出来るのです。

目次

バルコニー防水の種類

防水の種類

一般住宅のバルコニー防水の種類は、主に下記の4種類です。

バルコニー防水の種類
  • FRP防水
  • ウレタン防水
  • 塩ビシート防水
  • コンクリート(仮)

この中で今回は、ウレタン防水のメンテナンス=トップコート塗り替え工事について解説をします。

ご自宅の防水が何なのか分からない場合は下記の記事を先にお読みください。

ウレタン防水のトップコートとは?(図解)

ウレタン防水のトップコートというのは簡単に説明すると、防水の本体を保護するためのペンキの塗り替えになります。

ウレタン防水の工程(新築時)

新築時のウレタン防水は、全部で3層以上の工程で作られています。

図のように、ウレタン防水層の上にトップコート塗装を塗っています。

ウレタン防水層の図解

ウレタン防水トップコート塗り替えの工程

この上にトップコート塗り替えを行うと下図のようになります。

今までのウレタン防水層はそのままで、新築時のトップコートが風化して無くなる前に新しいトップコートを塗装をし直すのがウレタン防水のトップコート塗り替え工事の内容です。

ウレタン防水塗り替えの図解

ウレタン防水のトップコート塗り替えの工程(実例)

  1. STEP

    高圧洗浄、又は清掃

    ウレタン防水の工程(高圧洗浄)

    外壁塗装と同時に行う時には必ず高圧洗浄を行います。

    (高圧洗浄が出来ない条件・状況の場合は、清掃にて対応します)

  2. STEP

    プライマー塗装

    ウレタン防水の工程(プライマー塗装)

    特別な補修が無ければ、プライマー塗装を行います。

    ウレタン防水のトップコートの塗り替えでは新築用のプライマーとは違うプライマーを塗ります。

    塗り替え専用の「層間プライマー」か、新築用のプライマーを専用シンナーで半分程度に薄めたものを塗ります。

  3. STEP

    トップコート塗装

    ウレタン防水 トップコート塗装

    プライマーが乾いたらトップコートの塗装を行います。

ウレタン防水のトップコート耐用年数(塗り替えの時期)

一般的なアクリルウレタン系の場合

5年ごとに塗り替える必要があります。

フッ素系のトップコートの場合

10年ごとに塗り替える必要があります。

主要なウレタン防水材とトップコート

メーカー防水材商品名  【カタログ】アクリルウレタン
(遮熱)
フッ素  
(遮熱)
AGCポリマー建材株式会社サラセーヌ

 【サラセーヌ カタログ
サラセーヌT

(サラセーヌTサーモ)

サラセーヌTフッ素

 (サラセーヌTフッ素サーモ)

株式会社ダイフレックスDSカラー・ゼロ

 【DSカラー・ゼロ カタログ

DSトップ・ゼロ

 (高反射色 ライトグレー/ミントグリーンにて対応)

フッ素スーパートップ・ゼロ

(対応無し)

日本特殊塗料株式会社プルーフロンバリュー

 【プルーフロンシリーズ カタログ」

プルーフロンGRトップ

(プルーフロンGRトップ遮熱

プルーフロンGRトップ フッ素

(プルーフロンEGトップ4F遮熱)

東日本塗料株式会社フローン12

 【フローン12 カタログ

弾性トップ14

(スーパートップ遮熱)

対応無し

ウレタン防水のトップコート塗り替えの費用の相場

ウレタン防水のトップコート塗り替えは、外壁塗装と同時の場合と単独工事の場合で変わります。

外壁塗装と同時に工事をする場合の費用相場

バルコニーの長さが5m程度で1箇所の場合…3万円前後で可能です。

この場合は、各工程で乾燥待ちになっても、他の作業を行いながら出来るので、無駄が省けるためです。

バルコニーのトップコート塗装だけを単独で行う場合の費用相場

上記と同じ大きさのバルコニーで、トップコートの塗り替えだけを単独で工事するの場合は、少々割高になります。

これは、各工程ごとに乾燥待ちになるので続けて作業が出来ないので、無駄が生じるためです。

諸経費等で3万円ほど割高になり…6万円前後です。

まとめ

最後まで読んでいただきありがとうございます。

この記事では下記の点についてまとめてみました。

この記事の内容が腑に落ちて早めに今の悩みが解決すると嬉しいです。

興味がありましたら、他の【バルコニー】関連の記事も読んで頂けると有りがたいです。

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この記事を書いた人

塗装職人の2代目・職人15年・外装会社経営15年。塗料や塗装の知識・業者選び等…正しい情報を分かりやすく発信します。このサイトの目標は「誰もが適切な診断と良い工事が出来るようになる事」

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