シール工事(シーリング工事)とは?

シール工事(シーリング工事)
目次

「シール工事」ってどんな工事?

シール打設
シール打設

シール工事の【シール】とは、空気・水などのもれを防ぐ【密封・密閉】という意味。

【外壁のシール事】になると、サイディングパネル板の継ぎ目を密封して水漏れを防ぐ工事という意味になります。

シールが劣化すると困ること

シールの亀裂
シールの亀裂

サイディング外壁のシール材は、10年前後で切れたりビビが入ってきます。

シールが切れると、サイディングの下地裏側に雨が入ってしまいます。
当然、サイディング外壁の中に雨水が入ったらいけません。

雨水が常時入るようになれば、壁の下地に貼ってある透湿防水紙に不具合が起きて室内への雨漏りに直結してしまうからです。

「サイディング外壁の雨漏り

一般的に「サイディング外壁は外壁にヒビが入らないから雨漏りしない(しにくい)」と思われているようですが、それには「シール交換を適切な時期に行えば」という前提があります。

逆にモルタル外壁はヒビが入らない家もありますが、サイディング外壁の場合は必ずシールが劣化してヒビや亀裂が入ります。

「そうとは思わなかった…」「新築の時に聞いていない!」といったお話をよく耳にしますので、新築の会社には今後のメンテナンスの計画をきちんと説明しておいて貰いたいものです。

シール工事に掛る費用

シール工事の費用は工事内容と必要な数量によって変わります。

【打ち替え工事】

今付いているシールをカッターで切り取って入れ換える工事…1m800円~1,000円程度

【打ち増し工事】

今付いているシールの上に足す工事の場合…1m600円~800円程度

サイディング外壁のシール工事・費用の相場

サイディングの外壁塗装をする場合、塗装代金以外にもシール工事の代金も追加になります。

サイディング外壁のシール工事の相場

30坪程度の家の外壁塗装をする時のシール工事で必要な工事費用の相場…15万円~20万円程度

当然ですが、シール工事にも丁寧な工事内容と手抜き工事があります。
適切な工事内容の見積りと手抜き工事の見積りを判断するのはなかなか難しいもので、良い工事を提案してもあまり歓迎されない傾向があります(苦笑)

シール工事の見積り比較のよくある間違い

外壁塗装の見積り中のシール工事の項目でよくある間違い数量の違いです。

シール工事の場合はメートル数の長さの違いです。
数量が多いと金額も高くなるので、多いと嫌なのは消費者感情として理解出来ます

ただ、数量が少ないのは「単にやらない所があるから」だとしたらどうでしょう?

シール工事は塗装下地の交換なので、何か物が増える訳ではありません。
また、塗装やクロス張り替えのように、作業箇所が後で見えません。

つまり、「工事をしたか・しなかったか」【手抜き工事がしやすい場所】なのです。

数量の違う見積りが出てしまったらどうしたら良い?

数量の計り方は各社まちまちですから、同じ場所を工事するにしても1.3倍程度は違いこともあります。

もしもシール工事の数量が違う見積書が出てしまった場合は、工事の場所を確認するしかありません。

シールが切れる原因

シールの切れは以下の2種類の要因から起こります。

シール材自体の原因

シール材は10年程度で太陽からの紫外線劣化による経年劣化でヒビ割れが起きます。

最終的にはシール材が落ちてしまったり、風化して無くなってしまいます。

サイディングパネルの原因

一般的な木造住宅のサイディングパネルは0.45m×2.7mのサイズと細長い形状です。

この長い側が反ったり伸縮した時にシール材が伸びきれずに接着面が切れてしまいます。

この場合シール材の劣化が無くても切れた部分は大きく隙間が空いたままになってしまいます。

シール交換の時期

サイディングのシールの交換時期は基本的に10年~14年が限界です。

シール材のメーカー

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この記事を書いた人

塗装職人の2代目・職人15年・外装会社経営15年。塗料や塗装の知識・業者選び等…正しい情報を分かりやすく発信します。このサイトの目標は「誰もが適切な診断と良い工事が出来るようになる事」

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