- 中古物件であまりにも雨漏りが多い事
- 自分も中古住宅を買って雨漏りしていたこと
- その家を売る前にきちんと修理して売りに出し、また中古の家を買ったこと。
そんな経験を踏まえ、今回の仮説に至りました。
この記事では、中古住宅と雨漏りの関係についてまとめました。
私の職業的部分からすると恥の部分の話になりますが、雨漏りしていて床が傾いていた中古物件を買ってしまった失敗経験があります。
その失敗からだと思うのですが、雨漏りに関しての「執念」や、建築会社に対する「恨み」のような感情があります。
雨漏りはバルコニーから室内に漏っていたので、結果的にバルコニーからの雨漏りに詳しくなっていきました。
そんな経験から、中古物件と雨漏りに関しても詳しいというレアな経験者になります。
外壁塗装職人の2代目で、塗装の技術や塗料の知識は全て体験談です。今は年間300棟以上の家を診断する外壁塗装の専門店を経営。記事は全部自分で書いているので、ライターが書いている他の記事とは正反対の「リアルな内容」も多め。(プロフィール)
雨漏りが直らないのは欠陥住宅だから?
雨漏りは「雨が降ると必ず毎回雨が漏る事」の方が珍しいもの。
大抵は台風の時に年に数回、雨が漏る時があるというペース。
または数年に1回だけ雨が漏るというペースが多いです。
中古住宅を買った方のお家に外壁塗装のお見積りに伺って雨漏り修理の工事をした形跡がある時には、
「何か修理の跡があるのですが、何か心当たりはありますか?」
と聞くのですが、ほとんどが「何もした覚えは無い」とおっしゃいます。
修理しても直らないのは、いわゆる欠陥住宅の場合が多いからです。
雨漏りが直らない家の半数が中古物件
そして、現オーナーの方が購入して内装をリフォームし、数年経って次は外回りを綺麗にする余裕が出て見積りに呼ばれます。
すると、明らかに過去に雨漏りがあって修理している形跡があるのです。
しかも、何回も行われていて、修理の範囲がどんどん広がっているのも分かります。
これは、何度修理をしても直らなかった形跡です。
そして雨漏りが直らず家を手放すが…
雨漏りが直らないと、その家に住んでいるのが嫌になります。
雨漏りが直らない家に住んでいるのはとても不愉快で憂鬱です。
新築で買ったならなおさらです。
思い切って引っ越そう、という気持ちになるのは分かります。
そして、それをわざわざ言うようなお人好しはいないのです…
住宅診断をしても雨漏りは見破れない…
私が中古物件の雨漏りと関わるケースでは「契約後に引っ越す前に外壁塗装をしたい」というタイミングです。
そこで外壁塗装の見積り中に、雨漏りしている部分や、明らかに雨漏りの修理跡があるのを発見します。
不思議な事に、雨が漏っている中古物件の中で「買う前に住宅診断(インスペクション)を10万円位掛けてやってもらった」というケースは少なくありません。
何のための診断なのか!?と思いますが、その住宅診断書を拝見すると、雨漏りのポイントとはズレている部分しか見ていません。
もっとも1級建築士の人たちは「建てる」のが仕事で、直すのが仕事ではないので仕方ないとは思います。
そして、どの家も建築士・設計士が関わって建てているのですから、その人たちがちゃんと仕事をしていればこの世に「築浅で雨漏りする家」は無いわけです。
雨漏り修理の実際
実際、既に何度も修理しようとして直らなかった家の雨漏りを直すのは、かはり解体が必要です。
そうしないと根本的な所までは直せません。
中古物件を買った後で、さらに自費で修理出来る額ではないでしょうから、瑕疵担保責任のある期間に雨漏りを見つけるしかありません。
しかし、元々雨漏りしているのを知っている方が売りに出すわけですから「現状引き渡し」に近い条件を付けている可能性も高くなります。
少々割安な物件・お得そうに思える物件には裏があるという事なのかもしれませんが【築浅の中古物件は危険!家を売る原因は雨漏りかも?】というのは、こういうわけです。
まとめ
この記事が中古物件を買う前の人の目に触れると良いのですが、買った後であれば修理が必要になります。
前半で書いたように、雨漏り修理に関する記事も書いてありますので、今後の参考になさって下さい。