2010年【金属・コロニアル・ガイナ】遮熱塗料の実証実験

2010年遮熱塗料【実証実験】

遮熱塗料にどれくらい遮熱効果があるのか?
実際に温度を測る実験をしています。

2010年は7月27日と8月4日、屋外の太陽光による計測を行いました。

目次

2010年7月27日遮熱塗料【実証実験】

一斗缶に塗装した屋根用遮熱塗料の計測

一斗缶を金属屋根に見立てた実験を行いました。

結果は、日が差している時は、10℃前後の差が出る事が分かりました。

塗料11時49分12時40分13時22分14時14分
ヤネフレッシュ65℃71℃66℃32℃
クールタイトSi56℃63℃56℃34℃
遮熱塗料効果
(温度差)
-9℃-8℃-10℃+2℃
※14時14分の温度は日陰になった時間差の影響が出ています

断熱塗料ガイナの性能を検証する

断熱塗料ガイナの性能を一般塗料と比較する実験も行いました。
ガイナは25-90D色、比較対象の水性セラミシリコンはSR-133です。
若干水性セラミシリコンSR-133の方が濃いので、温度が高めになりますが、-6℃~-12℃の効果があります。

塗料13時22分13時35分14時16分
ガイナ
25-90D色
53℃51℃50℃
水性セラミシリコン
SR-133色
41℃44℃46℃
遮熱塗料効果
(温度差)
-12℃-7℃-6℃

2010年7月27日遮熱塗料【実証実験】

実際の屋根の上で計測

既に屋根塗装を終えた現場に、エスケー化研の【クールタイトSiのCR-121】と【ヤネフレッシュのCR-121】をそれぞれ塗った屋根材を載せて計測しました。

実際の屋根の表面は、ヤネフレッシュだと59℃のものが、クールタイトSiにすると57℃になり、遮熱塗料の効果が-2℃程度だと分かりました。

屋根に載せたヤネフレッシュとクールタイトSi
屋根に載せたヤネフレッシュとクールタイトSi

注意事項

実験に使用した塗料は当時販売していたものです。
閲覧して頂いている時点で廃版となっている塗料もありますので、その旨ご了承ください。

2010年遮熱塗料実験 まとめ

実験① 一斗缶に塗装した屋根用遮熱塗料の計測

一斗缶の表面温度は遮熱塗料と一般塗料ので10℃の温度差が出ました。

この事から、金属屋根に遮熱塗料を塗装するとかなりの効果が期待できると言えます。

実験② 断熱塗料ガイナの性能を検証

一般塗料【水性セラミシリコン】と断熱塗料ガイナの温度差は6℃~12℃もあります。

この事から、断熱塗料ガイナでは明るめの色でも効果が期待出来ると言えます。

実験③ 実際のコロニアル屋根の上で計測

実際のコロニアル屋根に一般屋根用塗料と遮熱塗料の同色を載せた温度差は2℃しかありません。

この事から、コロニアル屋根で黒系の塗料を塗る場合は遮熱塗料の効果はほぼ期待できないと言えます

コロニアル屋根の場合「色も薄くしないと効果が出せない」と言えるので、下記記事も参考にしてみて下さい。

その他の年の実験結果

2009年の遮熱塗料実証実験の結果

2010年の遮熱塗料実証実験の結果

2011年の遮熱塗料実証実験の結果

2012年の遮熱塗料実証実験の結果

2014年の遮熱塗料実証実験の結果

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この記事を書いた人

塗装職人の2代目・職人15年・外装会社経営15年。塗料や塗装の知識・業者選び等…正しい情報を分かりやすく発信します。このサイトの目標は「誰もが適切な診断と良い工事が出来るようになる事」

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