外壁塗装に伴う修理工事で一番多い工事は板金屋さんが行う雨どい工事と屋根工事です。
板金屋さんと外壁塗装は、共に雨漏りから家を守る仕事
建築工事も使われる素材の移り変わりにより担当職人が変わったり、新素材が出来て新しい職種が生まれたりしています。
この仕事は誰がやるのか分からなかったり、意外な職人が担当していることもあります。
特に板金屋さんの工事担当部分は外壁塗装と繋がりが強く、半分程度の工事で板金工事を行うか検討する場面が出てきます
板金工事の内容が主に雨や水を防ぐ工事だからです。
板金屋さんの昔の仕事
板金工事はその名の通り、鉄板の板を加工する仕事です
昔は内装の工事も多く、キッチン廻りにも良くステンレスの板が貼ってあったり、シンク自体も板金加工で手作りされいてそれらも板金屋さんの仕事でした。
ただ、その昔は雨樋も銅板やトタンで手作りしていて、素材が塩ビ製に材質が変わった後も雨樋工事は板金屋さんが担当しています。
内装部分の工事がステンレスから他の素材に移り変わていった頃から、板金屋さんの仕事内容も外装の仕事にシフトしていきます。
今の板金屋さんは【屋根屋さん・雨樋屋さん】
雨樋も外部ですが、以前から板金屋さんの仕事には【トタン屋根工事】がありました。
屋根は瓦屋さんが行っていましたので、瓦屋さんが トタン を張っても良いよううな気がしますが、【屋根工事の担当だから→瓦さん】ではなく【トタン(板金)工事だから→板金屋さん】が担当なのです。
その後トタンではなく現在主流のスレート(コロニアル)屋根が新素材として出始めましたが、担当は瓦屋さんではなく板金屋さんでした。
スレート屋根は凹んだ部分や凸った部分、角や隅・天辺の部材で板金工事が必ず必要になるので板金屋さんが担当するようになったのだと思います。
そのスレート屋根は今ではほとんどの戸建住宅で使われているので、板金屋さんの主な工事内容は、屋根工事と雨樋工事が主流になっています。
家を守る板金工事には「マニュアルの無い職人の技術」も必要
ただ、時には昔ながらの板金加工が必要な場面も出てきます。
外部工事では雨水を除ける必要があり腐食してきた部分の修理や、後から板金で塞がなければならない修理の工事が必ず必要になって来ます
そんな「マニュアルの無い住宅の修繕を工夫して出来る職人」は【屋根屋さん・雨樋屋さん】では対応が出来ない場合があります。
「板金職人本来の仕事」が出来る【板金屋さん】は残念ながら「絶滅危惧種的存在」になりつつあります。