コンクリートの汚れはオキシクリーンで落とせますが、うまく白くならない場合もあります。
コンクリートの汚れ落としに使える方法はオキシクリーン以外にもありますが、黄ばみや色ムラが残って失敗するかもしれないので注意が必要です。
この記事では、土間コンクリートやモルタル外壁などの汚れを落とすために知っておきたいポイントを紹介します。
できるだけ自分で土間コンクリートやモルタル外壁の汚れを白くしたいと思っている人に役立つので、ぜひ参考にしてみてください。
コンクリートの汚れを白くしたい!オキシクリーンで落とす方法
土間コンクリートやモルタル外壁に付着したコケや黒ずみなどの汚れは、酸素系漂白剤のオキシクリーンを使うと白くできる場合があります。
オキシクリーンはアルカリ性なので適していますが、汚れの状態によってはうまく白くならないため、まずは何が原因なのか確認してみましょう。
土間コンクリートやモルタル外壁などが汚れる原因
土間コンクリートやモルタル外壁などが汚れる原因はたくさんあります。
雨染み
雨と一緒に空気中の汚れがコンクリートに付着し、乾いたあとに残った汚れが雨染みの原因です。
また、酸性雨がアルカリ性のコンクリートに含まれるカルシウムを溶かすことで、白い筋や斑点が目立つこともあります。
コケ
施工後何年も経ってコンクリートの内部まで水分が染み込む状態が続くと、コケが生えることもあります。
日陰になっている場所や、湿気が多い梅雨の季節はコケが繁殖しやすいため注意が必要です。
カビ
経年劣化したコンクリートで、日当たりが悪くて湿気が多い場所と悪条件が重なるほどカビが生えやすいです。
放置した期間が長くなるほど根が深く蔓延って落としにくいだけでなく、コンクリートの耐久性も悪化します。
サビ汁
コンクリートに茶色の筋が目立つ場合は、内部の鋼材が腐食してにじみ出たり、近くにあった金属から移ったりしたサビ汁の可能性が高いです。
変色だけなら落とせる可能性もありますが、なぜサビ汁が付着したのか原因を突き止めなければ再発するかもしれません。
油染み・タイヤの跡・鳥のフンなど
土間コンクリートや駐車場などには、オイルの油染みやタイヤの跡、鳥のフンなどが目立つ場合があります。
いずれも気がついたときにすぐ対処すると良いのですが、時間が経てば簡単に落としにくくなるので注意しましょう。
このようにコンクリートはさまざまな原因で汚れますが、いずれも早めに対処するとオキシクリーンで落とせる可能性はあります。
オキシクリーンでコンクリートのコケや汚れを落とす流れ
オキシクリーンでコンクリートに付着したコケや汚れを落とす際には、以下のものを用意しましょう。
- オキシクリーン
- バケツ
- 40~60℃のぬるま湯
- 手袋
- 泡立て器
- デッキブラシ(床面に使用する場合)
- 霧吹き(壁面に使用する場合)
- タワシ(壁面に使用する場合)
オキシクリーンは洗浄成分(界面活性剤)が配合されたEXシリーズがおすすめです。
- 40~60℃のぬるま湯4リットルをバケツに入れておく
- オキシクリーンのキャップ5杯をバケツに入れて泡立て器で溶かす
- 床面の場合はそのままかける、壁面の場合は溶液を霧吹きに入れて吹きかける
- 5分ほど放置する
- デッキブラシまたはタワシでこする
- 水洗いまたは水拭きする
オキシクリーンの使い方参考動画
仕上げに保護材の使用をおすすめ
オキシクリーンでコンクリートの汚れが落ちて「よかった!やれやれ、これでひと安心・・・」で終わってはいけません。
コンクリアの使い方参考動画
頑張ってもオキシクリーンでは汚れを落としきれなかった場合は、ほかにも方法があるので試してみてください。
オキシクリーン以外にコンクリートの汚れを白くする方法
オキシクリーンでコンクリートの汚れを落としきれなくても、諦めるのはまだ早いです。
コンクリートの汚れ落としに使えるおすすめの方法や、注意したい洗剤の選び方を紹介します。
頑固な雨染みのまだらには重曹の研磨力をプラスしてみる
オキシクリーンだけでは白くならない頑固な雨染みのまだらには、重曹を加えてこすってみましょう。
炭酸水素ナトリウムのことで、食品添加物や医薬品などにも使われています。
オキシクリーンよりもアルカリ性が弱いものの、粒子が細かく水に溶けにくい性質があることから、クレンザーとしても活用できるのが特徴です。
オキシクリーンを使った後に重曹をふりかけてこすってみると、研磨力を発揮してコンクリートが白くなる可能性があります。
アルカリ性のキッチンハイターでも消える場合がある
オキシクリーンと同様に漂白剤として市販されている「ハイター」でも、コンクリートの汚れ落としに使えます。
次亜塩素酸ナトリウムが主成分の塩素系漂白剤で、アルカリ性の洗剤です。
商品ラインナップは、大きく分けると衣料用と台所用があります。
コンクリートの汚れ落としにおすすめなのは、台所用の「キッチンハイター」です。
台所用のキッチンハイターには界面活性剤が含まれているので、漂白と汚れ落としができます。
【注意】酸性のサンポールはおすすめしません
コンクリートの汚れ落としにアルカリ性または中性の洗剤は使用できますが、酸性洗剤「サンポール」の使用はおすすめできません。
酸性雨がコンクリートに含まれるカルシウムを溶かす現象からわかるように、酸性洗剤をコンクリートに使うと劣化しやすくなるので注意が必要です。
【注意】高圧洗浄機を使用する場合はコンクリートの破損に気をつける
オキシクリーンと高圧洗浄機を組み合わせると効率良くキレイになる可能はありますが、古いコンクリートに使用する場合は注意が必要です。
高圧洗浄機の強力な水圧でコンクリートが割れてしまう場合があり、ヒビや汚れがさらに広がる原因になりかねないため、あまり高圧洗浄機の扱いに慣れていない人にはおすすめできません。
黄ばみや色ムラが残ってどうしても白くならない場合は、塗装でキレイに仕上げる方法を検討してみましょう。
黄ばみや色ムラが残ってが白くならない場合の対処法
オキシクリーンやそのほかの方法を試してもコンクリートの汚れを落とせなかった場合は、塗装をするとキレイな見た目になります。
DIYで塗装をすることは可能ですが、キレイに仕上げたい場合はプロの業者に依頼することをおすすめします。
コンクリートの塗装工事はプロの業者に依頼するのがおすすめ
コンクリートの塗装工事は、大まかに以下の流れでおこなわれます。
コンクリートにヒビ割れがある場合は、下地処理として必ず補修をおこないます。
ヒビ割れた部分をそのままにしておくと、カビやコケが発生しやすくなるのはもちろん、塗装の仕上がりが悪くなるからです。
また、サビ汁が発生している場合には、原因を突き止めて補修をおこないます。
下塗りとは、塗料を密着させるためにおこなう工程で、中塗りと上塗りで塗装を仕上げていきます。
それぞれの工程で一定の時間をあけて乾燥させなければいけないため、塗装する面積が広いほど時間が必要です。
さらに塗装工事が壁面の場合は、足場や養生が必要になります。
このように、プロの業者がおこなう塗装工事は複数の工程を経て仕上げられるため、工事期間は数日間必要です。
塗装工事をする箇所や塗料の種類によって費用は変わりますが、プロの業者に塗装を依頼する場合は1社ではなく複数社に見積りしてもらうことをおすすめします。
単純に合計費用だけを比較して判断するのではなく、見積書の内容をよく確認することが大切です。
- 工事内容は適切か(補修が必要な部分を確認しているか)
- 塗装する面積や塗料の量など明確な数字で示されているか(「一式」だけで済ませていないか)
- 使用する塗料の種類が記載されているか
- 保証の有無が示されているか
なお、DIYで塗装する場合はプロの業者よりも費用は安上がりですが、失敗するリスクを考慮しておきましょう。
【注意】DIYは失敗する可能性がある
DIYでコンクリートに塗装することは可能ですが、作業に慣れていないと失敗することも珍しくありません。
たとえば、適切な下地処理を怠ったり塗料の品質があまり良くなかったりすると、色ムラが生じたり塗装が剥がれ落ちて以前よりもみすぼらしくなったりする可能性があります。
コンクリートの状態を見極めて適切な処理や塗料を選ぶことがキレイに仕上げるコツなので、あまり自信がない場合はプロの業者に仕上げてもらったほうが良いでしょう。
コンクリートの汚れはオキシクリーンで簡単に落とせる可能性あり
コンクリートの汚れはオキシクリーンで簡単に落とせる可能性はありますが、汚れが付着してから長期間経っている場合は白くならないかもしれません。
オキシクリーン以外の方法を試しても黄ばみや色ムラが落とせなかった場合は、塗装を検討してみましょう。
DIYで塗装も可能ですが失敗して見た目が悪くなる可能性もあるので、キレイに仕上げてくれるプロの業者に見積りを依頼してみることをおすすめします。