雨漏りの原因究明で必ず役立つ【記録動画】の撮り方

雨漏りの原因究明で必ず役立つ【記録動画】の撮り方

この記事では雨漏りの原因究明で必ず役立つ【記録動画】の撮り方について解説します。

雨漏りになってしまった時にはその動画をスマートフォンで撮影しておくと、後で必ず役に立ちます。

この「雨が漏っている時」の撮影は後からでは無理ですし、その場所にいる自分でしか出来ません。

ですから、この時に動画を撮れるか撮れないか(記事の内容を知っているか・知らないか)で、いつまでも直らない雨漏りが、早く直る可能性が飛躍的に高くなります。

この記事の内容は架空の話だったり、ネットで調べた内容ではありません。

全て私が雨漏りの調査に私が行って経験した事からの実体験に基づいて書いています。

この記事を書くキッカケ

雨漏りの相談に行くと、必ず皆さんに雨漏りの様子お聞きします。

その時に「どのくらい凄かったか」をお話し下さるのですが、やっぱり雨漏りの時はパニック状態になってしまっているので修理する時に知りたい情報については記憶があやふやになっているのです

ですが、稀にスマホで動画を撮って下さっている方がいて、その時はとても参考になったことがありました。

それをヒントにこの記事を書く事にしました。

目次

雨漏りがあった時に「動画で記録を残す」メリット

スマートフォンで記録を残す

まずメモでも良いので、雨漏りがあった時には必ず動画で記録を残しておくようにしましょう。

動画で記録を残すメリット
  • 雨漏りの調査がしやすい
  • 過観察が出来る
  • 補修が早く出来る
  • 修理費用が安く済む

動画記録があれば、雨漏りの調査がしやすい

雨漏り調査

上記の事が分かると、雨漏りの原因を探す時に大切な「条件の切り分け」が出来ます

記録を残しておけば、初回の雨漏りで原因を原因を突き止められないにしても、取り敢えず考え得る部分の応急処置ができます。

動画があれば、雨漏りの過観察が出来る

雨漏り修理が一度では直らない場合は、継続的な調査が必要です。

その時に、どのような条件の時に雨が漏って、どのような時には漏らないのか?
この情報を集めながら経過観察を行う事で雨漏りの入り口を探す精度が上がります。

動画があれば、雨漏りの補修が早く出来る

雨漏りは一度で直らないにしても、経過観察のデータがあれば修理の回数を減らすことが出来ます。

雨漏りがずっと直らないのはストレスですので、早く直るに越したことはありません。

早く直す為にも動画資料は役立ちます。

動画があれば、雨漏りの修理費用が安く済む

修理のコスト

動画で記録を撮っておけば精度の高い情報が得られるので、修理する側がとてもても役に立ちます。

無駄な試行錯誤が減らせるのでお互いに無駄が省けて、修理費用も減らす事が出来るでしょう。

経過観察が必要な理由

そのためにはの雨漏りの経過観察には下記の3つの目的があります。

現場管理の記録を取る

雨の侵入経路の特定・修理の目安になるから

応急処置は1回目では中々当たらないので、2回目の雨漏り以降も記録をしておく事で次回以降の応急処置の精度を上げる事が出来ます。

雨が漏る条件が2~3年に1回という事は結構多いから

応急処置を行った後でもそれが当たっているか?外れているか?の確認が出来ないので、その後も必ず経過観察は続ける必要が有るのです。

雨漏りは二度と無い可能性もあるから

例えば「数十年に一度の台風」で雨漏りした場合、その家に住んでいる間に二度と同じ条件の台風は来ないかもしれません。

大規模修理への決心のためのデータになる

もしも再発の頻度が高く、水の量が多ければ、やはり多少大掛かりな修理工事をするしか無いと決心が付くでしょう。

実際に有った事例では、2回の台風を含む雨で計3箇所の雨漏りがあり、それが部屋の東・西・東という順だったのだそうです。

このような雨漏りではピンポイントで塞ぐことが出来ません。
雨漏りをきちんと止めるには、かなり大掛かりな工事になります。

そんな大掛かりな雨漏り改修工事は誰もしたくはないです。
そこで、ゆっくり時間をかけて経過観察をしながら調査をし、最終的に工事をするかを検討する時間が必要になります。

記録方法は動画がお勧め

記録はスマホ動画で撮る

記録の方法としてお勧めなのは、スマホで動画を撮影しておく事です。

下記の事項をそれぞれ撮り逃しのないように、撮影方法もチェックしてみましょう。

動画を撮る時には、以下に挙げる情報が簡単に記録出来ますので忘れずに全て撮っておくようにしましょう。

撮影(記録)する時のポイント

撮影する際は、撮りながら口で解説を入れておきましょう。

黙って撮影しても良いのですが、気が付いたことがあったらそれを喋っていても不要なら再生時に音声を切れば良いだけのことです。

もしかしたら何か有益な情報が残せる可能性も有ります。

では、具体的なスマホで動画撮影をする方法とポイントを解説します。

撮影の方法とポイント

記録しておきたい情報は以下の通りです
  • 雨が漏った日時
  • 雨水が出て来た場所
  • 雨が漏った時の気象状況
  • 漏った雨水の総量

この情報をどのように動画で記録するかの方法については、次の章で解説します。

雨が漏った日時

スマホで雨漏りの日時は記録される

日時はスマホであれば自動的に記録されますので問題ありません。

漏り始めたのに気づいた時から撮り始めるのが理想ですが、最初から撮れなかった時には撮り始めに口で喋って録音しておけば問題ありません。

雨水が出て来た場所

雨漏りの雫

必ず水滴が出てくるる所(雨水の出口)をクローズアップで撮ります。

ここを撮り逃す人はいないでしょうから、特に解説は要りませんね。

後の項目で、どのくらい撮れば良いのかは解説します。

雨漏り箇所のクローズアップ

クローズアップを撮る前後には、必ずどの場所を撮ったか分かる全景まで移動して撮っておきましょう。

動画で撮影する時には、クローズアップで撮った後に「カメラを止めずに」そのまま下がって、どの場所を撮影していたかが分かってからカメラを止めます。

雨漏り箇所の全景

写真だとアップ部分の画像だけあってもそれがどこの場所だったか分からなくなってしまうので、この点でも動画が良いです。

雨が漏った時の気象状況

窓に叩きつけられる雨

上記の撮影の合間に四方の窓をよく見てみます。

どこか窓で雨風が叩きつけられていたら、その窓に叩きつけれれている様子を撮影し、どの窓か分かるような全景も撮ります。

雨風が無く、特に雨が叩きつけれれていない場合は、窓の中からでも良いので雨の降り方を撮っておきます。
バルコニーの床に落ちる雨の様子を撮っておけば、雨の強さが分かりやすいでしょう。

この動画で、雨の降り方や風向きが分かります。

家の外でどちら側に雨が吹き付けていたか?は雨漏りにとってとても重要な要素です。

最近はネット上で過去の気象状況を調べる事もできます。
雨が漏った時の気象条件は後で有力な情報として必要になります。

過去の気象情報は下記から調べられます。

雨水の量

雨漏りの水を受けたバケツ

漏れ落ちてくる雨水の量が分かると、どの程度の穴が開いているのカの察しが付きます。

また、経過観察する上では前回の量との比較も出来るようになります。

雨水の量は2カ所を撮影します。

雨の出て来た場所

1つ目は雨の出て来た場所を撮影します。

30分程度ごとに撮影しておくと、出てくる水量の変化が分かります。
雨の落ちる量や間隔により、雨漏りのスケール感が分かります。

  • 30分程度ごとに撮影しておくと、出てくる水量の変化が分かります。
  • 雨の落ちる量や間隔により、雨漏りのスケール感が分かります。
  • 最終的には雨が漏らなくなった時間もここを撮っていれば分かります。

漏った雨の総量

2つ目は漏った総量です。
雨漏りの量により、どんな雨漏りだったのか?の様子が分かり、その後の対応の目安にもなります。

例えば、コップ1杯分の雨漏りであれば「経過観察をして見ましょう」という事になる可能性が高いです。
これがバケツ1杯分の雨漏りであれば早急な修理が必要になるでしょう。

過去の雨量は下記より調べられます

雨が漏った時には撮影ができなかった場合

天井の雨漏りの染み

例えば真夜中に雨が漏っていて、朝気が付いた時には雨も上がっていたとしたら次のように撮影します。

  • 雨が漏った部屋の全景から撮り始めながら、日時を喋って録音する
  • 雨水が落ちた床などの部分に近づき、雨水の落ちた跡や水たまりを撮影する
  • 上を向き、雨が出て来たと思われる場所も撮っておく
  • 雨が上がっていたら外の様子を撮り、台風的な状況だったのか?単なる雨だったのか?分かりそうな映像を探す。
  • 撮影を中止して、濡れた部分の片付けや処理を行ってから、雨を拭き取った後ので絞った水の量も撮影しておき、。雨の総量とスケール感が分かるようにしておく。

まとめ

最後まで読んでいただきありがとうございます。
ここまでの記録を残しておく事で、その後の雨漏り修理で役立つ情報が残せます。

この記事では下記の点についてまとめてみました。

この記事の内容が腑に落ちて早めに今の悩みが解決すると嬉しいです。

興味がありましたら、他の【雨漏り】関連の記事も読んで頂けると有りがたいです。

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この記事を書いた人

塗装職人の2代目・職人15年・外装会社経営15年。塗料や塗装の知識・業者選び等…正しい情報を分かりやすく発信します。このサイトの目標は「誰もが適切な診断と良い工事が出来るようになる事」

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